Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


4.6.6 抽出処理の停止方式の設計

抽出処理の停止方式を設計します。抽出処理の停止方式は同時停止になります。同時停止とは,抽出処理と送信処理の両方を停止し,抽出側Datareplicatorを終了することです。抽出処理の停止方式と停止タイミングの関係を次の図に示します。

図4‒36 抽出処理の停止方式と停止タイミングの関係

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 抽出側HiRDBの正常終了による停止(正常終了)

抽出側HiRDBの正常終了に連動して,自動的に抽出側Datareplicatorを終了します。

使用目的

コマンドを実行しないで,抽出側HiRDBの正常終了に連動して,自動的に抽出側Datareplicatorを終了する場合に使います。

抽出システム定義の設定

synctermオペランドにtrueを設定します。

終了する条件
  • 抽出側HiRDBの正常終了を検知した

  • 検知した正常終了の後に,抽出側HiRDBでトランザクションが発生していない

  • すべての抽出プロセスが正常に稼働していて,システムログファイルのすべての更新情報の,抽出情報キューファイルへの抽出が完了している

  • すべての送信プロセスが正常に稼働していて,抽出情報キューファイルのすべての更新情報の,反映側システムへの送信が完了している

(2) コマンドによる停止(強制終了)

hdestopコマンドを実行した時点で実行中の,抽出と送信が完了した時点で,抽出側Datareplicatorを終了します。

使用目的

緊急に抽出側Datareplicatorを終了する場合に使います。

コマンドの実行

hdestopコマンドを実行します。