3.7.4 イベントを検知するタイミングと動作
イベントを検知するタイミングと,イベント検知時の抽出機能又は反映機能の動作について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) イベントを検知するタイミング
イベントを検知し,反映処理の動作を切り替えるタイミングを次の図に示します。
- 注※1
-
KFRB02036-Iメッセージが出力されます。
- 注※2
-
KFRB03006-I又はKFRB03211-Iメッセージが出力されます。
- 注※3
-
hdsstopコマンドの実行によって検知されます。
(2) イベントを検知したときの動作
イベント検知時,イベントの種類によって,抽出機能又は反映機能の対応するプロセスが動作します。イベント検知時の抽出機能又は反映機能の動作を次の表に示します。
イベント種別 |
プロセス種別 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
送信プロセス |
反映マスタプロセス |
受信プロセス |
反映定義サーバプロセス |
反映プロセス |
同期管理プロセス |
|
送信データ件数リセットイベント |
送信データ件数をリセットして,続行します。 |
− |
− |
− |
− |
− |
同期イベント |
− |
− |
− |
− |
同期反映グループに属するすべての反映プロセスで,一斉にCOMMITします。 |
同期反映グループに属する反映プロセス間の同期を取ります。 |
トランザクション単位反映イベント |
− |
− |
− |
反映プロセスをtrnモードで再起動します。 |
メッセージを出力して,プロセスを終了します(終了モード:イベント終了)。 |
− |
表単位反映イベント |
− |
− |
− |
反映プロセスをtblモードで再起動します。 |
メッセージを出力して,プロセスを終了します(終了モード:イベント終了)。 |
− |
トランザクション単位反映再起動イベント |
− |
反映定義サーバプロセスを再起動します。ただし,既に起動している場合は,エラーメッセージを出力します。 |
反映マスタプロセスに通知します。 |
反映プロセスをtrnモードで起動します。その後,すべての反映プロセスを,このイベントコードを検知して起動した後で,メッセージを出力して処理を続行します。 |
メッセージを出力して,処理を続行します。 |
− |
表単位反映再起動イベント |
− |
反映定義サーバプロセスを再起動します。ただし,既に起動している場合は,エラーメッセージを出力します。 |
反映マスタプロセスに通知します。 |
反映プロセスをtblモードで起動します。その後,すべての反映プロセスを,このイベントコードを検知して起動した後で,メッセージを出力して処理を続行します。 |
メッセージを出力して,処理を続行します。 |
− |
停止イベント |
− |
− |
− |
すべての反映プロセスのイベント終了を待ちます。すべての反映プロセスがのイベント終了した後,メッセージを出力してプロセスを終了します。 |
メッセージを出力して,プロセスを終了します(終了モード:イベント終了)。 |
− |
反映処理数リセットイベント |
− |
− |
− |
− |
反映処理数をリセットして,処理を続行します。 |
− |
接続単位終了イベント |
− |
− |
− |
すべての反映プロセスがこのイベントコードを検知した時点でメッセージを出力し,処理を続行します。 |
メッセージを出力して,処理を続行します。 |
− |
- (凡例)
-
−:動作しません。
trnモード:トランザクション単位反映方式
tblモード:表単位反映方式
- 注
-
イベントの種別に関係なく,イベント検知時には反映側データベースに対して同期点処理を実行します。