2.4.1 抽出側Datareplicatorの環境変数
抽出側Datareplicatorの環境変数の設定内容と設定例について説明します。
(1) 抽出側Datareplicatorの環境変数の設定内容
抽出側Datareplicatorの環境変数は,抽出側Datareplicatorのコマンドを実行するユーザの環境に対して設定します。
抽出側Datareplicatorの環境変数の設定内容を次の表に示します。
環境変数 |
設定内容 |
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抽出側Datareplicatorのコマンドライブラリの名称を指定します。※1 |
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抽出側Datareplicatorのメッセージや定義で使う文字コードを指定します。 抽出システム定義のdblocale及びmsglocaleオペランドに指定した内容を基に,該当する文字コードを指定してください。 |
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抽出側Datareplicatorのメッセージ出力時のタイムゾーンを指定します。 |
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抽出側HiRDBの運用ディレクトリを指定します。 |
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抽出側HiRDBのシステム定義ファイルを格納するディレクトリを指定します。 |
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抽出側HiRDBのポート番号を指定します。 |
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抽出側HiRDBのホスト名を指定します。 |
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抽出側HiRDBの接続ユーザを指定します。 |
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抽出側HiRDBの文字コードがUTF-8の場合,「UTF-8」を指定します。 抽出側HiRDBの文字コードがUTF-8以外の場合は,指定する必要はありません。 |
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$PDDIR/libを指定します。Linux(IPF)版,及びHP-UX(IPF)版を使用する場合には,$PDDIR/lib:$PDDIR/client/libを指定してください。 列データ編集UOCを使用する場合は,列データ編集UOCのライブラリ格納パスも合わせて指定してください。 |
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抽出側Datareplicatorの運用ディレクトリを指定します。 このディレクトリ下に抽出側Datareplicatorの定義ファイル,ステータスファイル,エラー情報ファイル,稼働トレースファイルを作成します。 注意
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Datareplicator内部で扱うBLOB型の列の定義長を,実際の定義長よりも小さい値で指定します(単位:キロバイト)。定義長は2GB以上でも実際に扱うデータは小さいBLOB型の列の場合,表を再定義することなくデータ連動できるようになります。 注意
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(AIX版だけ) |
プロセス空間の共有メモリ領域数の制限をなくすことを示す「ON」を設定します。 共有メモリが不足したときに設定します。不足していないときの設定は任意です。 |
(AIX版だけ) |
メモリ確保時に必要なページングスペースをすぐに確保することを示す「early」を設定します。AIXは,通常メモリ確保時にはページングスペースを確保しません。 必ず設定してください。 |
(AIX版だけ) |
MAXDATA=メモリサイズ プログラムを実行するのに必要なメモリサイズを設定します。メモリサイズは,0x20000000〜0x80000000の範囲で2GBまでです。メモリは256MB単位で設定します。ただし,メモリサイズは共有メモリとmmap領域部分と共通なので,バランスを考慮する必要があります。 共有メモリが不足したときに設定します。不足していないときの設定は任意です。メモリが不足したときは,0x20000000を設定して起動します。それでも不足するときは0x10000000ずつ増やして再起動します。 |
(AIX版だけ) |
free()に対するコールの処理方法として,nodisclaim()の発行を抑止することを示す「true」を設定します。 必ず設定してください。 |
- 注※1
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コマンドライブラリの名称は, /opt/hirdbds/bin/ です。
- 注※2
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抽出側HiRDBの環境変数です。HiRDBの設定内容については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- 注※3
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抽出側HiRDBがパラレルサーバで,さらにサーバマシンごとに異なる設定をしている場合には,抽出システム定義でサーバマシンごとに個別に定義できます。抽出システム定義での個別の定義を省略すると,そのサーバマシン下の抽出側Datareplicatorでは,抽出側Datareplicatorのコマンドを実行するユーザの環境に対して設定した環境変数の値に従います。
- 注※4
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Linux版の場合はLD_LIBRARY_PATHです。
AIX版の場合はLIBPATHです。
- 注※5
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この環境変数に256バイト以上の値を指定した場合,抽出側Datareplicatorは指定値不正エラーとなります。256バイト以上の値を指定する必要がある場合には,抽出システム定義のnode_shlibpathオペランドに,255バイト以内で抽出側Datareplicatorに必要なライブラリパスだけを指定してください。node_shlibpathオペランドを指定することで,環境変数の指定値不正エラーが発生しなくなります。
また,node_shlibpathオペランドの指定値を有効にするためには,抽出側Datareplicatorを初期化する必要があります。将来的に,環境変数の指定値が256バイト以上となることが予想される場合には,初期構築時にnode_shlibpathオペランドを指定しておくことをお勧めします。
表2‒9 抽出側Datareplicatorの運用ディレクトリに設定する権限 項番
実行ユーザ
設定する権限
1
抽出側Datareplicatorの使用者
読み込み権限
書き込み権限
実行権限
2
抽出側Datareplicatorの使用者と同一グループ
読み込み権限
書き込み権限
実行権限
3
その他のグループ
読み込み権限
(2) 抽出側Datareplicatorの環境変数の設定例
抽出側Datareplicatorの環境変数の設定例を次に示します。下記の例は,HP-UX版Datareplicatorの場合で説明します。
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Bourneシェル(sh)の場合の例
$ PATH=$PATH:/opt/hirdbds/bin $ LANG=ja_JP.SJIS※ $ HDEPATH=/opt/hirdbds/define $ export PATH LANG HDEPATH
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Cシェル(csh)の場合の例
% set path=($path /opt/hirdbds/bin) % setenv LANG ja_JP.SJIS※ % setenv HDEPATH /opt/hirdbds/define
- 注※
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環境変数LANGの設定方法については,該当するOSのマニュアルを参照してください。
この例では,抽出側Datareplicator定義を /opt/hirdb/define/ディレクトリに格納していることを想定しています。また,TZ環境変数とHiRDBの環境変数の指定は省略しています。
TZ環境変数の設定方法については,該当するOSのマニュアルを参照してください。
抽出側HiRDBの環境変数($PDDIR,$PDCONFPATH,$PDNAMEPORT,$PDHOST,$PDUSER,及び$SHLIB_PATH)の設定例については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。