11.4 注意が必要な操作
ログ同期方式では,業務サイトのデータベース更新時に出力した更新ログを使用して,ログ適用サイトのデータベースを更新します。そのため,業務サイトで更新ログを出力しないデータベース更新が行われると,ログ適用サイトのデータベースとの整合性を保てなくなり,ログ適用不可能状態となります。また,業務サイトとログ適用サイトのHiRDB構成が異なる場合もログ適用不可能状態となります。
ログ適用不可能状態になった場合,必要に応じて業務サイトとログ適用サイトのHiRDB構成を同じにしてから,システムログ適用化を実施してください。システムログ適用化を実施すると,ログ適用可能状態になります。
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業務サイトで次のユティリティをログレスモードまたは更新前ログ取得モードで実行した。
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pdload(-l pまたは-l n指定)
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pdrorg(-l pまたは-l n指定)
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pdrbal -l n
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クライアント環境定義のPDDBLOGにNOを指定した状態でデータベースを更新した。
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列回復制約がPARTIALまたはNOの表を更新した。
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次のSQLを実行した。
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ALTER ROUTINE
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ALTER PROCEDURE
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ALTER TRIGGER
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CREATE FUNCTION
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CREATE PROCEDURE
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CREATE TABLE(参照制約ありの表定義)
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CREATE TRIGGER
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DROP FUNCTION
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DROP PROCEDURE
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DROP TABLE(参照制約ありの表削除)
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DROP TRIGGER
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業務サイトでpdinitを実行し,業務サイトのデータベースを初期設定した。
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業務サイトでpdmodを実行し,業務サイトのデータベースの構成を変更した。
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業務サイトでpdrstrを実行し,業務サイトのデータベースを回復した。
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業務サイトでpdreginitを実行し,プラグインモジュールを使用するためのレジストリ機能を,業務サイトのHiRDBに組み込んだ。
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業務サイトでpdplgrgstコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBにプラグインの登録または削除をした。
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ログ適用サイトのHiRDBが稼働中の場合に業務サイトのHiRDBを終了し,業務サイトのシステム定義を変更したあと,業務サイトのHiRDBを開始した。
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業務サイトでpdchgconfコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBのシステム構成を変更した。
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業務サイトでpdprgrenewコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBを修正版HiRDBに入れ替えた。
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業務サイトのHiRDBをpdstart dbdestroyコマンドで開始した。
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業務サイトのHiRDBをpdstart -iコマンドで開始し,業務サイトのデータベースを再度初期設定した。
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業務サイトのHiRDBのマスタディレクトリ用RDエリアに障害が発生し,pdstart -rコマンドで業務サイトのHiRDBを開始した。
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サイト切り替え,システムログ適用化,データベース引き継ぎなどを手順どおりに実施しなかった。
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業務サイトおよびログ適用サイトのHiRDBをバージョンアップした。