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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


11.4 注意が必要な操作

ログ同期方式では,業務サイトのデータベース更新時に出力した更新ログを使用して,ログ適用サイトのデータベースを更新します。そのため,業務サイトで更新ログを出力しないデータベース更新が行われると,ログ適用サイトのデータベースとの整合性を保てなくなり,ログ適用不可能状態となります。また,業務サイトとログ適用サイトのHiRDB構成が異なる場合もログ適用不可能状態となります。

ログ適用不可能状態になった場合,必要に応じて業務サイトとログ適用サイトのHiRDB構成を同じにしてから,システムログ適用化を実施してください。システムログ適用化を実施すると,ログ適用可能状態になります。

ログ適用不可能状態になる操作を次に示します。

  1. 業務サイトで次のユティリティをログレスモードまたは更新前ログ取得モードで実行した。

    • pdload(-l pまたは-l n指定)

    • pdrorg(-l pまたは-l n指定)

    • pdrbal -l n

  2. クライアント環境定義のPDDBLOGにNOを指定した状態でデータベースを更新した。

  3. 列回復制約がPARTIALまたはNOの表を更新した。

  4. 次のSQLを実行した。

    • ALTER ROUTINE

    • ALTER PROCEDURE

    • ALTER TRIGGER

    • CREATE FUNCTION

    • CREATE PROCEDURE

    • CREATE TABLE(参照制約ありの表定義)

    • CREATE TRIGGER

    • DROP FUNCTION

    • DROP PROCEDURE

    • DROP TABLE(参照制約ありの表削除)

    • DROP TRIGGER

  5. 業務サイトでpdinitを実行し,業務サイトのデータベースを初期設定した。

  6. 業務サイトでpdmodを実行し,業務サイトのデータベースの構成を変更した。

  7. 業務サイトでpdrstrを実行し,業務サイトのデータベースを回復した。

  8. 業務サイトでpdreginitを実行し,プラグインモジュールを使用するためのレジストリ機能を,業務サイトのHiRDBに組み込んだ。

  9. 業務サイトでpdplgrgstコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBにプラグインの登録または削除をした。

  10. ログ適用サイトのHiRDBが稼働中の場合に業務サイトのHiRDBを終了し,業務サイトのシステム定義を変更したあと,業務サイトのHiRDBを開始した。

  11. 業務サイトでpdchgconfコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBのシステム構成を変更した。

  12. 業務サイトでpdprgrenewコマンドを実行し,業務サイトのHiRDBを修正版HiRDBに入れ替えた。

  13. 業務サイトのHiRDBをpdstart dbdestroyコマンドで開始した。

  14. 業務サイトのHiRDBをpdstart -iコマンドで開始し,業務サイトのデータベースを再度初期設定した。

  15. 業務サイトのHiRDBのマスタディレクトリ用RDエリアに障害が発生し,pdstart -rコマンドで業務サイトのHiRDBを開始した。

  16. サイト切り替え,システムログ適用化,データベース引き継ぎなどを手順どおりに実施しなかった。

  17. 業務サイトおよびログ適用サイトのHiRDBをバージョンアップした。