Hitachi

インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


2.3.2 共用メモリサイズの見積もり

レプリカを作成する場合

レプリカを作成する場合,バックエンドサーバまたはシングルサーバの排他制御で使用する(同時実行トランザクション数の排他資源として使用する)共用メモリサイズの見直しが必要です。共用メモリサイズは,HiRDB/シングルサーバの場合は最大同時接続数を考慮して見積もります。HiRDB/パラレルサーバの場合はサーバごとにバックエンドサーバ当たりの最大起動プロセス数を考慮して見積もります。共用メモリサイズの計算には,マニュアル「HiRDB システム定義」に記載されている見積もり式を使用します。ここで見直した値は,シングルサーバ定義またはバックエンドサーバ定義のpd_lck_pool_sizeオペランドに指定します。シングルサーバの最大同時接続数は,システム共通定義(pdsys)のpd_max_usersオペランドを参照してください。バックエンドサーバ当たりの最大起動プロセス数は,バックエンドサーバ定義のpd_max_bes_processオペランドを参照してください。

レプリカRDエリアのオープン属性を「SCHEDULE」で運用する場合

レプリカRDエリアのオープン属性を「SCHEDULE」にするため,pd_lv_mirror_use = Yにします。このオペランドにYを指定すると,シングルサーバまたはバックエンドサーバが使用する共用メモリが増えます。シングルサーバが使用する共用メモリ,およびバックエンドサーバが使用する共用メモリについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

更新可能なオンライン再編成を行う場合

更新可能なオンライン再編成では,専用のメモリが必要になります。見積もり時に十分に検討してください。見積もり方法については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。また,pd_max_reflect_process_countオペランドの指定は,共用メモリの容量に影響を与えます。詳細については,「pd_max_reflect_process_countオペランドの留意事項と見積もり」を参照してください。