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インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


1.3.2 レプリカの物理的な最小単位はHiRDBファイルシステム領域

HiRDB Staticizer Optionでは,ミラーリング機能によってコピーされたHiRDBファイルシステム領域の中にあるRDエリアを,コピー元の領域内にあるRDエリア(オリジナルRDエリア)とは別のRDエリアとして定義します。このRDエリアがレプリカRDエリアです。レプリカRDエリアを,オリジナルRDエリアの定義内容を基に定義します。このとき,HiRDBファイルシステム領域内のすべてのRDエリアをレプリカRDエリアとして定義することになります。

HiRDBファイルシステム領域のコピーは,複数作成できます。HiRDB Staticizer Optionでは,オリジナルと複数のコピーを「世代番号」を使って識別します。次の図に示すように,オリジナルの領域は世代番号を0とし,レプリカは1〜10の任意の数字を使って管理します。

図1‒3 HiRDBファイルシステム領域と世代番号

[図データ]

ユーザデータ格納用RDエリアが複数のHiRDBファイルで構成され,HiRDBファイルが複数のHiRDBファイルシステム領域に格納されている場合は,関係するHiRDBファイルシステム領域すべてを一まとまりとして扱い,データの整合性を保持した状態でレプリカを作成する必要があります。