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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


17.6.5 XADataSourceインタフェース

XADataSourceインタフェースで提供される各メソッドの詳細,使用方法については,JDBCの関連ドキュメントを参照してください。ここでは,JDBCドライバがサポートするXADataSourceインタフェースのメソッドを示します。

〈この項の構成〉

(1) メソッド

XADataSourceインタフェースのメソッド一覧を次の表に示します。

表17‒79 XADataSourceインタフェースのメソッド一覧

メソッド

提供ドライバ

備考

JDBC2.0

JDBC4.0

getLoginTimeout()

setLoginTimeoutメソッドで指定されている値を返却します。setLoginTimeoutメソッドで指定されていない場合は,0を返却します。

getLogWriter()

getXAConnection()

認可識別子及びパスワードの各設定方法の優先順位については,「接続情報の優先順位」を参照してください。

getXAConnection(String username,String password)

引数user又は引数passwordがナル値の場合は,認可識別子又はパスワードをこの引数で指定しなかったことを示します。

引数passwordが長さ0の文字列の場合は,パスワードを指定しなかったことを示します。

指定しない場合の設定値については,「接続情報の優先順位」を参照してください。

引数userが長さ0の文字列の場合は,SQLExceptionを投入します。

setLoginTimeout(int seconds)

この指定はXAConnectionインタフェースのgetConnectionメソッドでConnectionオブジェクトを取得する際に行う,HiRDBサーバとの物理接続時にだけ使用されます。0を指定した場合,又はsetLoginTimeoutメソッドを実行していない場合は,クライアント環境定義PDCONNECTWAITTIMEで指定した時間がHiRDBサーバに対する最大待ち時間となります。

getConnectionメソッドでの接続処理は,大きく分けて次の二つから成ります。

  1. TCP/IPのコネクション確立処理

  2. HiRDBサーバとのユーザ認証などのネゴシエーション

このメソッド及びクライアント環境定義PDCONNECTWAITTIMEの指定値は,2.だけを監視対象としており,1.は監視対象に含みません。1.を監視する場合,クライアント環境定義PDNBLOCKWAITTIMEを指定する必要があります。

監視範囲の詳細については「クライアント環境定義の設定内容」のクライアント環境定義PDCONNECTWAITTIMEを参照してください。

0〜300の範囲外の値を設定すると,SQLExceptionを投入します。

setLogWriter(PrintWriter out)

(凡例)

○:提供されます。

−:特にありません。

(2) パッケージ名称及びクラス名称

このインタフェースを直接使用する場合に必要なパッケージ名称とクラス名称を次に示します。

パッケージ名称:JP.co.Hitachi.soft.HiRDB.JDBC

クラス名称:PrdbXADataSource