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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


16.11.19 setCommit_Behavior

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBがコミットをした場合に,次に示すクラスをコミット実行後も有効とするかどうかを設定します。

(2) 形式

public void setCommit_Behavior (String type)

(3) 引数

String type:

Statementクラス,PreparedStatementクラス,及びCallableStatementクラスのオブジェクト,並びにResultSetクラスのオブジェクトが,トランザクションの終了をわたって有効かどうかを設定します。

指定値

ResultSetクラス

Statementクラス,PreparedStatementクラス,及びCallableStatementクラス

"DELETE"(デフォルト値)

無効※1

無効※2

"CLOSE"

無効※1

有効

"PRESERVE"

有効※3

有効※3

注※1

コミット実行後にResultSetクラスのオブジェクトを無効とする条件は,ResultSetクラスの次に示すメソッドを実行したことによってResultSetクラスのgetXXXメソッドが実行できる場合です。

  • nextメソッド

  • firstメソッド

  • lastメソッド

  • absoluteメソッド

  • relativeメソッド

無効としたResultSetクラスのオブジェクトでメソッドを実行した場合の動作については保証しません。

注※2

コミット実行後に無効となるものを次に示します。

  • Connection.prepareStatementメソッドでプリコンパイルしたSQL文

  • Connection.prepareCallメソッドでプリコンパイルしたSQL文

  • Statementクラス,PreparedStatementクラス,及びCallableStatementクラスのexecuteQueryメソッドで取得したResultSetクラスのオブジェクト

注※3

接続先のHiRDBのバージョンが07-01以前の場合,LOCK TABLEによる表の排他が必要です。

(4) 戻り値

なし。

(5) 機能詳細

Statementクラス,PreparedStatementクラス,及びCallableStatementクラスのオブジェクト,並びにResultSetクラスのオブジェクトが,トランザクションの終了をわたって有効かどうかを設定します。このメソッドが呼び出されない場合,デフォルトはDELETEとなります。

このメソッドの実行は,DriverManagerを使用してDB接続するときに行う,プロパティCOMMIT_BEHAVIORの設定と同等になります。

(6) 発生する例外

XADataSourceを使用した接続の場合,指定値に関係なく"DELETE"となります。ただし,getCommit_Behaviorの戻り値は引数typeで指定したものとなります。

(7) 注意事項

注意事項については,「Properties infoの設定内容」の「COMMIT_BEHAVIORについての注意事項」を参照してください。