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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


16.10.1 配列機能の設定

〈この項の構成〉

(1) 概要

プログラム実行時に,システムプロパティのHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATEを設定することで,?パラメタを使用したデータベースの更新(INSERT,UPDATE,又はDELETE)で,複数のパラメタセットを一度に処理するかどうかを指定できます。

(2) 設定方法

プログラム実行時に,javaコマンドの-DオプションでシステムプロパティのHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATEを設定します。

(a) 機能

?パラメタを使用したデータベースの更新(INSERT,UPDATE,又はDELETE)で,複数のパラメタセットを一度に処理するかどうかを設定します。

(b) 形式

java -D<name>=<value> クラス名

(c) 説明

name:

HiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATE

value:

TRUE:一度に処理します。

FALSE:パラメタセットを一つずつ分割して処理します。

上記以外:パラメタセットを一つずつ分割して処理します。

(d) 機能詳細

?パラメタを使用したデータベースの更新で,複数のパラメタセットを一度に処理するかどうかを設定します。

実際にパラメタセットが一度に処理されるかどうかは,配列を使用した機能の使用方法で決まります。配列を使用した機能の使用方法については,「配列を使用した機能」を参照してください。

(e) 注意事項

  • -D<name>=<value> を指定する場合は,指定内容に空白を含めないでください。指定内容が次の例のどれかに該当する場合,正しく設定されません。△は空白を示します。

    • -D△<name>=<value>

    • -D<name>△=<value>

    • -D<name>=△<value>

  • DB接続時にBLOCK_UPDATE(データソース接続時はsetBlockUpdateメソッド)を設定している場合は,BLOCK_UPDATE,又はsetBlockUpdateメソッドの設定値が有効になります。

  • PreparedStatementクラスのsetBlockUpdateメソッドを使用した場合,DB接続時の設定に関係なく,複数のパラメタセットを一度に処理するかどうかの設定を変更できます。

  • 複数行の?パラメタの一括処理をする方法については,「Properties infoの設定内容」,及び「バッチ更新」を参照してください。

(f) 設定例

システムプロパティのHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATEの設定例を次に示します。

 java -DHiRDB_for_Java_BLOCK_UPDATE=TRUE TestUP