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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.15.2 再接続する契機

再接続する契機を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) CONNECT文の実行直後,又は前回のSQLでトランザクション決着済みの場合に,SQLを実行したとき

SQLを実行したときに,接続が切断されているのを検知します。検知した場合,再接続をして,再接続後に再度SQLを実行します。自動再接続後のSQL実行で接続の障害を検知した場合は,UAPへエラーを返却します。再接続する契機(CONNECT文の実行直後,又は前回のSQLでトランザクション決着済みの場合に,SQLを実行したとき)を次の図に示します。

図4‒71 再接続する契機(CONNECT文の実行直後,又は前回のSQLでトランザクション決着済みの場合に,SQLを実行したとき)

[図データ]

(2) HiRDBサーバが前回のSQLのトランザクション処理中に,SQLを実行したとき

SQLを実行したときに,接続が切断されているのを検知します。検知した場合,接続エラー(SQLCODE=-722,-723)をUAPに返却します。次回のSQL実行時に再接続をして,再度SQLを実行します。

自動再接続後のSQL実行で接続の障害を検知した場合は,UAPへエラーを返却します。再接続する契機(HiRDBサーバが前回のSQLのトランザクション処理中に,SQLを実行したとき)を次の図に示します。なお,エラー返却されたSQLまでに実行していた未決着トランザクションはロールバックされます。

図4‒72 再接続する契機(HiRDBサーバが前回のSQLのトランザクション処理中に,SQLを実行したとき)

[図データ]

(3) CONNECT文を実行したとき

CONNECT文実行時に,通信エラーなどで接続が失敗した場合,そのまま再接続をします。

再接続する契機(CONNECT文を実行したとき)を次の図に示します。

図4‒73 再接続する契機(CONNECT文を実行したとき)

[図データ]

それぞれの再接続契機に自動再接続機能を適用するかどうかは,クライアント環境定義のPDRCTIMINIGで指定できます。再接続する契機とPDRCTIMINIGの指定値の関係を次に示します。

表4‒19 再接続する契機とPDRCTIMINIGの指定値の関係

再接続する契機

PDRCTIMING指定値

CONNECT文の実行直後,又は前回のSQLでトランザクション決着済みの場合に,SQLを実行したとき

NOTRN又はALL

HiRDBサーバが前回のSQLのトランザクション処理中に,SQLを実行したとき

TRN又はALL

CONNECT文を実行したとき

CNCT又はALL

SQL実行シーケンスでの自動再接続契機とPDRCTIMING指定値の対応を次の図に示します。

図4‒74 SQL実行シーケンスでの自動再接続契機とPDRCTIMING指定値の対応

[図データ]