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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.13.3 BLOBデータ,BINARYデータの部分的な更新・検索を行う場合の留意点

BLOBデータ,BINARYデータの部分的な更新・検索を行う場合は,次の点に留意してください。

  1. BLOBデータ又はBINARYデータの連結演算を指定できるのは,UPDATE文のSET句の更新値だけです。また,連結演算の第1演算項に指定できるのは列指定だけで,第2演算項に指定できるのは埋込み変数,?パラメタ,SQL変数,及びSQLパラメタです。

    連結演算を使用してBLOB型又はBINARY型の列を更新する場合の規則については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。

  2. 追加更新をする場合,ユニークなキーを格納する列を作成し,探索条件に指定して更新行を特定してください。また,行の特定を高速にするため,インデクスをその列に作成してください。

  3. BLOBデータの最小入出力単位はRDエリアのページ長になり,128キロバイトまでは一括して入出力処理をします。したがって,BLOBデータの挿入,追加更新,部分抽出処理の性能を良くするために,データの長さを128×1024×nバイト(nは0以上の整数)単位にすることを推奨します。

  4. システム共通定義のpd_rpl_func_controlオペランドにBACKWARD_CUTOFF_UPDATEを指定していない場合は,後方削除更新が無効になります。この場合,SUBSTRに指定されたデータをメモリ上に抽出してから更新を行います。