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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.13.1 BLOBデータ,BINARYデータの部分的な更新・検索とは

登録されているBLOBデータ又はBINARYデータに対して,新たなデータを追加する場合に,データ全体を更新したり,BLOBデータ又はBINARYデータを検索する場合にデータ全体を取得したりすると,サーバ及びクライアントの双方で長大なデータに合わせてメモリを多量に確保する必要があり,メモリ資源を圧迫します。BLOBデータ,BINARYデータの部分的な更新・検索は,この問題を解決するために次の機能を提供します。

注※

定義長が32,001バイト以上のBINARYデータを示します。

〈この項の構成〉

(1) BLOBデータ,BINARYデータの追加更新

UPDATE文のSET句に連結演算を指定すると,登録されているBLOBデータ又はBINARYデータに対して新たなデータを追加できます。また,メモリ消費量も追加分だけに抑えられます。

(2) BLOBデータ,BINARYデータの部分抽出

スカラ関数SUBSTRを指定すると,BLOBデータ又はBINARYデータから,指定した部分だけを抽出できます。また,メモリ消費量も抽出分だけに抑えられます。

(3) BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新

UPDATE文のSET句に,処理対象列,及び開始位置として定数1を指定したスカラ関数SUBSTRを使用することで,BLOBデータ又はBINARYデータの後方部分だけを削除できます。更新データ分のメモリを取得しないで更新できるため,メモリ消費量,及びログ量を抑えられます。