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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


4.6.3 データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例

データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例を次の図に示します。UAP1はSHOHIN表を検索するUAP,UAP2はSHOHIN表にデータを挿入するUAP,UAP3はSHOHIN表のデータを更新するUAPです。UAP1〜UAP3の1.〜4.は実行順序を表します。

図4‒57 データ保証レベルを指定した場合の検索結果の例

[図データ]

上記のようにUAPを実行した場合,UAP1の1.と4.の検索結果は次のようになります。なお,UAP1〜UAP3のデータ保証レベルはすべて同じレベルで実行したものとします。

データ保証レベル

UAP1の検索結果

説  明

1.

4.

0

テレビ 100

ビデオ 80

テレビ 100

ビデオ 200

アンプ 50

同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。

データは保証されないため,4.の検索結果には,2.と3.の処理が反映されます。

1

テレビ 100

ビデオ 80

テレビ 100

ビデオ 200

アンプ 50

同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。

検索処理中のデータは保証されますが,検索処理が終了するとデータは保証されなくなります。そのため,4.の検索結果には,2.と3.の処理が反映されます。

2

テレビ 100

ビデオ 80

テレビ 100

ビデオ 80

アンプ 50

  • 同一トランザクション中で同じデータを2度検索していますが,1.と4.の検索結果は異なります。

  • 1.で検索したとき,テレビとビデオの行は保証されますが,2.についてはデータが保証されないため,2.の処理は反映されます。ただし,3.についてはデータが保証されるため,3.の処理は待ち状態となり,4.の検索結果には反映されません。