3.3.1 HiRDB/シングルサーバの場合
- バックアップの取得単位について
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バックアップの取得は,システム単位に実施してください(全RDエリアを対象としてバックアップを取得します)。そこで取得したログポイント情報ファイルで,システムログファイルを解放してください。
- バックアップの取得間隔について
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バックアップは毎日決まった時間に取得することをお勧めします。
なお,バックアップの取得間隔はシステムログファイルの容量に依存します。システムログファイルの容量が多いほど,バックアップの取得間隔を長くできます。スワップ先にできる状態のファイルがなくならないように,バックアップの取得間隔を決めてください。
- システムログファイルの個数について
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全システムログファイルの個数は,1日に使用するシステムログファイルの個数の倍以上にすることをお勧めします。
例えば,1日に使用するシステムログファイルの個数が2個の場合,全システムログファイルの個数は4個以上にしてください。
- データベースに障害が発生した場合の回復方法
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アンロードレスシステムログ運用中にデータベースに障害が発生した場合,バックアップ及びシステムログ(バックアップ取得以降のシステムログ)を入力情報にしてデータベースを回復します。データベースの回復方法については,「データベースの回復方法」を参照してください。
- 運用例
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HiRDB/シングルサーバの場合のアンロードレスシステムログ運用の手順を次の図に示します。
図3‒4 アンロードレスシステムログ運用の手順(HiRDB/シングルサーバの場合)
- 〈この項の構成〉
(1) システムログファイルをスワップします
バックアップを取得する前に,pdlogswapコマンドでシステムログファイルをスワップさせてください。
データベース回復時に必要なシステムログを物理的に分けるために,システムログファイルをスワップさせます。データベース回復時に必要なシステムログを格納しているシステムログファイルは,これ以降現用になったシステムログファイルです。
pdlogswap -d sys -w
(2) システムログファイルの状態を確認します
pdloglsコマンドで,システムログファイルの状態を確認してください。
pdlogls -d sys
- 〔説明〕
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-
今日1日でlog01及びlog02のファイルを使用しました。したがって,両ファイルともアンロード待ち状態になっています。
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pdlogswap -wコマンドでシステムログファイルをスワップしたので,シンクポイントダンプが有効化されています。このため,log01及びlog02のファイルは上書きできる状態になっています。
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(3) バックアップを取得します
pdcopyコマンド(データベース複写ユティリティ)で,全RDエリアを対象としたバックアップを取得します。このとき,-zオプションを指定してログポイント情報ファイルも同時に取得してください。バックアップの取得については,「バックアップの取得方法」を参照してください。
pdcopy -m C:\rdarea\mast\mast01 -M r -a -b C:\pdcopy\backup01 -z C:\pdcopy\logpoint01
- 〔説明〕
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-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードにはrを指定します。
-a:全RDエリアのバックアップを取得する指定をします。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-z:ログポイント情報ファイル名を指定します。
- ログポイント情報ファイルに障害が発生した場合
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ログポイント情報ファイルに障害が発生した場合,ここで取得したバックアップファイルからログポイント情報ファイルを再作成してください。pdrstr -zコマンド(データベース回復ユティリティ)で,ログポイント情報ファイルを再作成できます。
pdrstr -b C:\pdcopy\backup01 -z C:\pdcopy\logpoint01
(4) システムログファイルを解放します
pdlogchgコマンドで,ログポイント以前のシステムログファイル(log01,log02)を解放してください。-zオプションには,(3)で取得したログポイント情報ファイルを指定します。
pdlogchg -z C:\pdcopy\logpoint01
(5) システムログファイルの状態を確認します
pdloglsコマンドで,システムログファイルの状態を確認してください。
pdlogls -d sys
- 〔説明〕
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システムログファイルを解放したため,ファイルの状態がアンロード待ち状態からアンロード済み状態に変わります。
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したがって,ファイルの状態が上書きできる状態かつ,アンロード済み状態になったため,スワップ先にできない状態からスワップ先にできる状態に変わります。
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(6) スワップ先にできる状態のファイルがあるかを確認します
pdloglsコマンドで,スワップ先にできる状態のファイルがあるかを確認してください。
pdlogls -d sys
- 重要
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スワップ先にできる状態のファイルがない状態でシステムログファイルがスワップすると,HiRDB/シングルサーバが異常終了します。したがって,HiRDB管理者はスワップ先にできる状態のファイルが常にあるように運用してください。なお,スワップ先にできる状態のファイルがなくなると,HiRDBはKFPS01224-Iメッセージをメッセージログファイル及びイベントログに出力します。