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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.3 IPアドレスの構成例

系切り替え後,IPアドレスを引き継ぐかどうかで,ネットワークの構成及び運用方法が異なります。それぞれの運用方法については,次に示す箇所を参照してください。

ここではネットワーク構成の違いについて説明します。

基本方針
  • スタンバイ型系切り替え機能をモニタモードで運用する場合は,基本的にIPアドレスを引き継ぐシステム構成にすることをお勧めします(マルチスタンバイ構成は,IPアドレスを引き継ぐシステム構成の場合だけ適用できます)。IPアドレスを引き継がないシステム構成にすると,IPアドレスを引き継ぐ場合に比べて運用方法が難しくなります。

  • 高速系切り替え機能を適用するユニットはIPアドレスを引き継がないシステム構成にしてください。

  • スタンバイレス型系切り替え機能では,稼働中のホストが処理を引き継ぐため,IPアドレスの引き継ぎが発生しません。

  • エイリアスIPアドレスを使用することをお勧めします。

  • サーバモードを適用する場合は,IPアドレスを引き継がない構成になります。

  • Microsoft Azure環境でCLUSTERPROでのクラスタ構成を構築する場合,IPアドレスを引き継がないシステム構成にしてください。ただし,クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継げます。クライアント接続用のIPアドレスだけを引き継ぐ設定の詳細は,「クラスタソフトウェアがCLUSTERPROの場合」を参照してください。

制限事項

サーバモードで運用する場合はIPアドレスを引き継げません。

〈この節の構成〉