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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


26.3.2 IPアドレスを引き継がない場合

スタンバイ型系切り替え機能の場合

IPアドレスを引き継がない場合は現用系と予備系とで異なるIPアドレス及びホスト名を設定します。したがって,HiRDBのシステム共通定義のpdunit -cオペランドに予備系のホスト名を指定する必要があります。

1:1スタンバイレス型系切り替え機能の場合

正規BESユニットと代替BESユニットとで異なるIPアドレス及びホスト名を設定します。また,pdunit -cオペランドを指定する必要はありません。

影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の場合

正規ユニットと受け入れユニットとで異なるIPアドレス及びホスト名を設定します。また,pdunit -cオペランドを指定する必要はありません。

IPアドレスを引き継がない場合のネットワーク構成例を次の図に示します。

図26‒30 IPアドレスを引き継がない場合のネットワーク構成例

[図データ]

注意事項(スタンバイ型系切り替え機能限定)
  • HiRDB/シングルサーバの場合は,クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。

  • システムマネジャのユニットがIPアドレスを引き継がない場合は,クライアント環境定義のPDHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。フロントエンドサーバのユニットがIPアドレスを引き継がない場合は,クライアント環境定義のPDFESHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定してください。そうすれば,系が切り替わった後もPDHOST,PDFESHOSTオペランドの指定値を変更する必要はありません。

  • PDHOSTオペランドに現用系及び予備系のホスト名を指定した場合,実行系が現用系から予備系に切り替わると,UAPは一度現用系(待機系)に接続を試みて失敗した後に予備系(実行系)に接続するため,UAPの接続処理時間がその分だけ長くなります。この問題を解決するには,クライアント接続用のホスト名をエイリアスIPアドレスで設定し,そのIPアドレスを引き継ぐようにしてください。この場合のホスト名の指定方法については,「IPアドレスを引き継ぐかどうかでのホスト名の運用方法の違い」を参照してください。