Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


1.1.6 開始方法のカスタマイズ

〈この項の構成〉

(1) HiRDBのサービスの開始操作を省略できます(HiRDB/シングルサーバ限定)

例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作(HiRDBのサービスの開始)を省略できます。省略するには,次に示すどちらかの方法を実施してください。

(a) Windowsの[サービス]ダイアログボックスでスタートアップの種類を変更する場合

WindowsのサービスでHiRDBのサービス開始を自動にすると,HiRDBのサービスの開始操作を省略できます。HiRDBのサービス開始を自動にする手順を次に示します。

なお,HiRDB/パラレルサーバの場合は,HiRDBのサービス開始を必ず自動にしてください。通常は自動になっています。

〈手順〉
  1. [コントロールパネル][サービス]をダブルクリックしてHiRDBが開始状態でないことを確認します。

  2. [サービス]リストボックスからHiRDB/Single Serverを選択し,[スタートアップ]ボタンをクリックします。

  3. [デスクトップとの対話とサービスに許可]チェックボックスをオフにします。コマンドプロンプトにメッセージは表示されません。HiRDBが開始状態のときHiRDBのコマンドプロンプトを閉じた場合,HiRDBのプロセスが強制停止されることがあります。HiRDBの開始状態のときにHiRDBのコマンドプロンプトを使用しないように設定をしてください。

  4. [スタートアップの種類]自動を選択します。自動の設定はWindowsの再起動後に有効となります。

    [図データ]

(b) pdntenvコマンドを実行する場合

pdntenvコマンドを実行すると,HiRDBの終了時にHiRDBのサービスを停止しないようにできます。サービスを停止しないようにすると,次回のHiRDB開始時に「HiRDBのサービスの開始」操作が不要になります。ただし,HiRDBのサービス開始が手動の場合,Windows開始後の最初のHiRDB開始時に,「HiRDBのサービスの開始」操作が必要になります。

pdntenvコマンドの指定例を次に示します。

pdntenv -sc manual

(2) pdstartコマンドの入力を省略できます

例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(2)では,pdstartコマンドを入力しています。このpdstartコマンドの入力を省略できます。pdstartコマンドの入力を省略する場合は,システム共通定義でpd_mode_conf=AUTOを指定してください。

例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作を自動化している場合は,Windowsを起動すると,自動的にHiRDBが開始します。「例題(HiRDBを正常開始する場合)」の(1)の操作を自動化していない場合は,WindowsのサービスでHiRDBのサービスを開始するとHiRDBを開始できます。

ただし,pd_mode_conf=AUTOをすると,Windowsの起動後にpdstartコマンドを入力しないため,pdstartコマンドのオプションを指定できないデメリットがあります(正常開始又は再開始しかできません)。したがって,通常はこの指定をしないことをお勧めします。