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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(Windows(R)用)


1.1.7 開始処理完了の確認

次の手順でHiRDB(又はユニット)の開始処理が完了したかを確認してください。

上記の方法で開始状態が確認できた場合,AP(SQL)を実行できます。

なお,pdstartコマンドの終了ステータスが0以外,又はKFPS05210-Iメッセージが出力されていない場合,HiRDBの開始処理でエラーが発生しているおそれがあるため,次に示すどれかの方法で,状態を確認してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBの開始処理の状態を確認する

(a) pdstartコマンドの終了ステータスで確認する

pdstartコマンドの終了ステータスが0以外の場合,HiRDBの開始処理中に障害が発生しています。イベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いた後,HiRDBが開始処理中の場合はHiRDBシステム,又は開始中のHiRDBユニットを強制終了(pdstop -fコマンド,又はpdstop -zコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

(b) pdls -d svrコマンドの終了ステータスで確認する

pdstartコマンドの実行後,任意のユニットからpdls -d svrコマンドを実行してください。pdls -d svrコマンドの終了ステータスによって次の表に示すように操作が異なります。

表1‒2 pdls -d svrコマンドの終了ステータスとそのときの操作(HiRDB/シングルサーバの場合)

pdls -d svrコマンドの

終了ステータス

HiRDB管理者の処置

0

HiRDBが稼働状態のため,対応不要です。

4

HiRDBが開始処理中の可能性があるため,5秒程度の間隔でpd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間又は省略値を目安に,pdls -d svrコマンドを繰り返し実行してください。

pd_system_complete_wait_timeオペランドの時間を経過しても状態が変わらない場合は,イベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBが開始処理中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

8

HiRDBの開始処理中に障害が発生しています。イベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBが開始処理中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

表1‒3 pdls -d svrコマンドの終了ステータスとそのときの操作(HiRDB/パラレルサーバの場合)

pdls -d svrコマンドの

終了ステータス

HiRDB管理者の処置

0

HiRDBが稼働状態のため,対応不要です。

4

一部のHiRDBユニットが開始処理中の可能性があるため,5秒程度の間隔でpd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間又は省略値を目安に,pdls -d svrコマンドを繰り返し実行してください。

pd_system_complete_wait_timeオペランドの時間を経過しても状態が変わらない場合は,システムマネジャユニットがあるサーバマシン,又は非システムマネジャユニットがあるサーバマシンのイベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBシステム又はHiRDBユニットが開始中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンド,又はpdstop -zコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

8

HiRDBの開始処理中に障害が発生しています。システムマネジャユニットがあるサーバマシン,又は非システムマネジャユニットがあるサーバマシンのイベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。障害原因を取り除いた後,HiRDBシステム又はHiRDBユニットが開始中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンド,又はpdstop -zコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

(c) pdstartコマンドの終了ステータスで確認する

システムマネジャがあるユニットからHiRDBを開始する場合,pdstartコマンドを実行します。pdstartコマンドの終了ステータスが0の場合,AP(SQL)を実行できます。

(2) ユニットの開始処理の状態を確認する

pdstartコマンド,又はpdstart -qコマンドの実行後,各ユニットでpdls -d ustコマンドを実行してください。pdls -d ustコマンドの終了ステータスによって次の表に示すように操作が異なります。

表1‒4 pdls -d ustコマンドの終了ステータスとそのときの操作(HiRDB/シングルサーバの場合)

pdls -d ustコマンドの

終了ステータス

HiRDB管理者の処置

0

HiRDBが稼働状態のため,対応不要です。

1

pdls -d ustコマンド実行中に障害が発生しています。出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いた後に,再度pdls -d ustコマンドを実行してください。

4

HiRDBが開始処理中の可能性があるため,5秒程度の間隔でpd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間又は省略値を目安に,pdls -d ustコマンドを繰り返し実行してください。

pd_system_complete_wait_timeオペランドの時間を経過しても状態が変わらない場合は,イベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBが開始処理中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

8又は12

HiRDBの開始処理中に障害が発生しています。イベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBが開始処理中の場合はHiRDBを強制終了(pdstop -fコマンドで終了)してpdstartコマンドを再度実行してください。

16

実行するHiRDBのHiRDBサービスが停止している可能性があります。HiRDBサービスが停止している場合はサービスを起動した上で,pdls -d ustコマンドを再度実行してください。

表1‒5 pdls -d ustコマンドの終了ステータスとそのときの操作(HiRDB/パラレルサーバの場合)

pdls -d ustコマンドの

終了ステータス

HiRDB管理者の処置

0

ユニットが稼働状態のため,対応不要です。

1

pdls -d ustコマンド実行中に障害が発生しています。出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いた後に,再度pdls -d ustコマンドを実行してください。

4

HiRDBユニットが開始処理中の可能性があるため,5秒程度の間隔でpd_system_complete_wait_timeオペランドに指定した時間又は省略値を目安に,pdls -d ustコマンドを繰り返し実行してください。

pd_system_complete_wait_timeオペランドの時間を経過しても状態が変わらない場合は,システムマネジャユニットがあるイベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。

障害原因を取り除いた後,HiRDBユニットが開始中の場合はHiRDBユニットを強制終了(pdstop -zコマンドで終了)してpdstart -qコマンドを再度実行してください。

8又は12

HiRDBユニットの開始処理中に障害が発生しています。システムマネジャユニットがあるサーバマシン,又は非システムマネジャユニットがあるサーバマシンのイベントログに出力されたメッセージを参照して障害原因を取り除いてください。障害原因を取り除いた後,HiRDBユニットが開始処理中の場合はHiRDBユニットを強制終了(pdstop -zコマンドで終了)してpdstart -qコマンドを再度実行してください。

16

実行するHiRDBユニットのHiRDBサービスが停止している可能性があります。HiRDBサービスが停止している場合はサービスを起動した上で,pdls -d ustコマンドを再度実行してください。