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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


32.3.4 参照DBへのデータ反映手順

参照DBでデータをアクセスする際,更新DB側のデータを反映しなければ古いデータを参照し続けることになります。更新DBで更新した内容を参照DBで参照する場合は,この手順に従って更新DB側のデータを反映してください。

参照DBへのデータ反映手順を次の表に示します。

表32‒9 参照DBへのデータ反映手順

フェーズ

内容

実施するDB

更新DB

参照DB

システムログのアンロード

更新DBの全RDエリアを参照可能バックアップ閉塞(WAIT)にします。

(コマンド例)

pdhold -r all -b w

更新DBのシンクポイントを有効化して,システムログファイルをスワップします。

(コマンド例)

pdlogswap -d sys -w

更新DBのシステムログファイルをアンロードします。この手順は,自動ログアンロード機能を適用している(システム定義pd_log_auto_unload_pathを指定している)場合は,実行不要です。

(コマンド例)

pdlogunld -d sys -g logfg01 -o /hirdb/log/unload01

更新DBの全RDエリアの参照可能バックアップ閉塞(WAIT)を解除します。なお,コマンド例のRDMASTはマスタディレクトリ用RDエリア名を示します。

(コマンド例)

pdrels -r all

pdrels -r RDMAST

アンロードログファイルのコピー

更新DBで出力したアンロードログファイルを参照DBのホストにコピーします。

反映

参照DBで,pdrrprefコマンドを実行し,参照DBを更新します。

(コマンド例)

pdrrpref -d /hirdb/log

インデクス再作成

参照DBで,反映対象の表のインデクスをpdrorgコマンドで再作成します。インデクスの再作成方法については,「参照DBのインデクス再作成について」を参照してください。

この手順は,インデクスを使用した検索を行う業務がある場合に実行してください。

(凡例)

○:実行するHiRDBシステムを表します。

−:該当しません。

各コマンドの使用方法については,マニュアル「HiRDBコマンドリファレンス」を参照してください。