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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


9.3.1 CONNECT関連セキュリティ機能とは

システムのセキュリティを強化する仕組みの一つにパスワードがあります。HiRDBもユーザごとにパスワードを設定できますが,類推しやすい簡単なパスワードを使用している場合(例えば,認可識別子をそのままパスワードにしたり,誕生日をパスワードにしたりした場合),不正なユーザがそのパスワードを使用してシステムに侵入する可能性が高くなります。パスワードの不正使用を防止するために,CONNECT関連セキュリティ機能の使用をお勧めします。CONNECT関連セキュリティ機能の概要を次の表に示します。

表9‒4 CONNECT関連セキュリティ機能の概要

機能

説明

パスワードの文字列制限

パスワードに指定する文字列に制限を設定できます。例えば,012345や,aaaaaなどのパスワードを禁止できます。簡単なパスワードを禁止することでパスワードのセキュリティを強化します。

連続認証失敗回数の制限

不正なパスワードを使用し,ユーザ認証に連続して失敗した場合,そのユーザをHiRDBに接続(CONNECT)できないようにします。連続して失敗した回数の上限を設定し,その回数を超えたユーザはHiRDBに接続できなくなります。

例えば,不正なパスワードを使用して3回連続ユーザ認証に失敗した場合,そのユーザはHiRDBに接続できなくなります。

IPアドレスによる接続制限

HiRDBサーバへの接続を,IPアドレス単位で許可又は拒否できます。

パスワードの有効期間の設定

パスワードを使用できる期間(日数)を設定し,その期間までにパスワードを変更しなければHiRDBに接続(CONNECT)できないようにします。

これらの機能を組み合わせることで,パスワードの類推によるパスワードの不正使用が難しくなり,システムのセキュリティを強化できます。