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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


6.9.2 複数接続機能

HiRDBでは,一つのHiRDBクライアントのUAPから,同時に複数のHiRDBサーバに接続できます。この機能を複数接続機能といいます。複数接続機能を使用すると,HiRDBクライアント側の一つのUAPから一つのHiRDBのサーバに対して複数接続できます。また,一つのUAPから複数のHiRDBのサーバに接続することもできます。ただし,複数の接続はそれぞれ独立したトランザクションとして扱われます(HiRDBサーバから見れば,別々のUAPから接続された場合と同様に扱われます)。一つのUAPから複数接続できることから,実行するUAPの数を削減でき,全体としてのUAPのメモリ所要量を削減できます。

複数接続機能を使用する場合には,専用の提供ライブラリをリンケージする必要があります。複数接続機能については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

複数接続機能を使用できる接続形態

複数接続機能は「HiRDB独自のトランザクション制御」でも「XAインタフェースに準拠したトランザクション制御」でも使用できます。ただし,XAインタフェースでOLTPと連携する場合に複数接続機能を使用するときは,トランザクションマネジャにHiRDBを登録するときに指定する項目が異なります。登録する方法については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

複数接続機能の設定

複数接続機能を使用する場合は,次に示すSQLをUAPに定義する必要があります。

  • 接続ハンドルを割り当て(ALLOCATE CONNECTION HANDLE文)

  • 接続ハンドルの宣言(DECLARE CONNECTION HANDLE SET文)

  • 接続ハンドルの宣言の解除(DECLARE CONNECTION HANDLE UNSET文)

  • 接続ハンドルの解放(FREE CONNECTION HANDLE文)