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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


6.1 HiRDBの環境設定

Windows版HiRDBの各環境設定方法のメリット及びデメリットを次の表に示します。それぞれの環境設定方法の詳細については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

なお,UNIX版については,コマンドを使用する方法で環境設定を行ってください。

表6‒1 各環境設定方法のメリット及びデメリット

環境設定方法

概要

メリット

デメリット

簡易セットアップツールを使用する方法

【Windows版限定】

HiRDBの環境設定情報を,表示される画面に従って入力していきます。その入力情報を基にHiRDBの環境設定が行われます。

ほかの方法よりも手軽にHiRDBの環境設定ができます。簡易セットアップツールを使用してHiRDBの環境設定をすれば,とりあえずHiRDBを開始できるようになります。また,既存のシステム定義の指定値を変更することもできます。

HiRDBのシステム構成が簡易セットアップツールで設定できる範囲に限定されます。

コマンドを使用する方法※1

HiRDBのコマンドを使用してHiRDBの環境設定を行います。

HiRDBのシステム構成を自由に決められます。

HiRDBの環境設定をするのに,ある一定以上の知識が必要になります。具体的には,このマニュアルで説明している機能や設定内容を理解しておく必要があります。そのため,ほかの方法よりも,環境設定方法が難しくなります。

バッチファイル(SPsetup.bat)を使用する方法【Windows版限定】※2

バッチファイルを実行してHiRDBの環境設定を行います。

コマンドを使用する方法よりも手軽にHiRDBの環境設定ができます。

HiRDBのシステム構成がバッチファイルで設定できる範囲に限定されます。

注※1【Windows版の場合】

本番用のシステムを構築する前に簡易導入をお試しください。サンプルファイルを使ってテスト用のシステムでHiRDBの構築手順を一通り実行しておけば,本番用のシステムをより適切に構築できます。簡易導入の方法については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

注※2

バッチファイルを使用する方法は,HiRDB/シングルサーバのときだけ使えます。HiRDB/パラレルサーバの環境設定については,%PDDIR%\HiRDEF\readme.txtを参照してください。

注意事項
  • 簡易セットアップツールの場合,プラグインの環境設定はできません。

  • バッチファイルの場合,HiRDBの環境設定情報を自動的に設定します。設定し終わった内容を基に,HiRDB管理者が適切な環境に変更します。