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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


5.10 検査保留状態

参照制約及び検査制約が定義された表に対するSQLやユティリティの実行などで,表データの整合性を保証できなくなった場合,HiRDBは参照表又は検査制約表に対するデータ操作を制限します。このように,整合性を保証できないためにデータ操作を制限された状態を検査保留状態といいます。参照表又は検査制約表を検査保留状態にして,データ操作を制限するためには,pd_check_pendingオペランドにUSEを指定するか,又はオペランドの指定を省略する必要があります。検査保留状態の表は,整合性チェックユティリティpdconstck)を使用して検査保留状態を解除します。また,整合性チェックユティリティを使用して,強制的に検査保留状態にもできます。

pd_check_pendingオペランドにNOUSEを指定していると,表間で参照整合性を保証できない場合でもデータ操作を制限しません。そのため,整合性が保証できなくなるSQLやユティリティを実行した場合は,整合性チェックユティリティで強制的に検査保留状態にしてから,整合性を確認してください。

検査保留状態,及び整合性チェックユティリティを使用したデータの整合性確認手順についての詳細は,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。

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