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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 解説


4.1 データベースの物理構造の仕組み

データベースの物理構造を次の図に示します。

図4‒1 データベースの物理構造

[図データ]

〔説明〕
  • HiRDBファイルシステム領域

    HiRDBファイルを作成する領域です。

  • HiRDBファイル

    表及びインデクスのデータを格納するHiRDB専用のファイルです。

  • セグメント

    表及びインデクスのデータを格納する最小単位です。1セグメントには,一つの表又は一つのインデクスのデータだけが格納されます。連続した複数ページから構成されています。

  • ページ

    データベースの入出力処理の最小単位です。ページ長を大きくすると,連続した行を同一ページ内に格納できるため,データを連続して処理する場合に入出力回数を削減できます。ページには次の表に示す種類があります。

    表4‒1 ページの種類

    ページの種類

    説明

    データページ

    表の行データを格納するページです。

    インデクスページ

    インデクスのキー値を格納するページです。

    ディレクトリページ

    RDエリアの状態の管理情報を格納するページです。

データベースの物理構造の指定方法

データベースの物理構造はRDエリアを定義するときに指定します。具体的には,次に示す制御文で指定します。

  • データベース初期設定ユティリティ(pdinit)のcreate rdarea文

  • データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のcreate rdarea文

create rdarea文の指定例を次に示します。

(例)
create rdarea USRRD01 for user used by PUBLIC       1
    page 4096 characters                            2
    storage control segment 20 pages                3
    file name "C:\rdarea01\file01"                  4
         initial 150 segments ;                     5
〔説明〕
  1. RDエリアの名称(USRRD01)を指定します。

  2. ページ長に4096バイトを指定します。

  3. セグメントサイズに20ページを指定します。

  4. RDエリアを構成するHiRDBファイルシステム領域名とHiRDBファイル名を指定します。

    C:¥rdarea01:HiRDBファイルシステム領域名

    file01:HiRDBファイル名

  5. セグメント数を指定します。