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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 パフォーマンスガイド


3.2.2 HiRDB SQL ExecuterでSQL文を前処理してアクセスパスを出力する方法

HiRDB SQL ExecuterでSQL文を前処理してアクセスパスを出力する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HiRDBサーバ側の準備

HiRDBサーバ側で準備することを,次に説明します。

(2) SQLファイルの作成

SQL文を記述したファイルを作成します。1つのSQLファイルに複数のSQL文を記述できます。SQLファイルの規則を次に示します。

(3) クライアント環境定義の設定

HiRDB SQL Executerを実行する環境に,次のクライアント環境定義を設定してください。

表3‒2 設定するクライアント環境定義

目的

環境定義名

設定値

UAP統計レポートを取得する設定

PDCLTPATH

UAP統計レポート出力先ディレクトリを指定します。

PDSQLTRACE

UAP統計レポートのファイルサイズの最大値を指定します。サイズの上限を指定しない「0」を設定することを推奨します。

PDUAPREPLVL

アクセスパスを出力するレベルである「p」を設定してください。

SQL最適化オプションに関する設定

PDSQLOPTLVL

PDADDITIONALOPTLVL

SQL最適化オプションに省略値以外の値を適用する場合は,その値を指定してください。

文字コード変換に関する設定

PDCLTCNVMODE

HiRDBサーバとHiRDBクライアントの文字コード種別が異なる場合は,AUTOを指定してください。

クライアント環境定義の指定方法の詳細は,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

(4) SQL文の前処理

HiRDB SQL Executerでアクセスパスを出力する場合は,SQLの前処理だけを実行するモードで実行します。これによって,データを操作しないでアクセスパスを確認できます。実行方法を次に説明します。

GUI版HiRDB SQL Executerの場合
  1. HiRDB SQL Executerを起動して,HiRDBサーバに接続します。

  2. SQLの前処理だけを実行するモードに変更します。「SQL入力画面」で次のコマンドを実行します。

    SET ANALYSIS MODE ON;
  3. 「ファイル」−「ファイルから実行...」のメニューからSQLファイルを指定し,実行します。

ラインモード版の場合
  1. HiRDB SQL Executerを起動して,HiRDBサーバに接続します。

  2. SQLの前処理だけを実行するモードに変更します。次のコマンドを実行します。

    COMMAND ?     +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
     
    SET ANALYSIS MODE ON;
  3. SQLファイルを読み込むコマンドを実行します。コマンド実行例を次に示します。

    COMMAND ?     +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
     
    < sample.sql;

実行方法の詳細はHiRDB SQL Executerのヘルプを参照してください。

SQLを実行すると,UAP統計レポートのファイルにアクセスパスを出力します。出力ファイル名は,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」の「SQLトレース機能」を参照してください。