ノンストップデータベース HiRDB Version 9 セキュリティガイド

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5.5 HiRDBの環境設定を行う

実行者 HiRDB管理者

HiRDB管理者は次に示すどちらかの方法でHiRDBの環境設定を行ってください。

各環境設定方法のメリット,デメリットについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「HiRDBの環境設定の概要」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 簡易セットアップツールを使用する場合
(2) コマンドを使用する場合

(1) 簡易セットアップツールを使用する場合

簡易セットアップツールを使用した環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「簡易セットアップツールによる環境設定」を参照してください。

注意
  1. HiRDBサーバ用のマシンとは別に,簡易セットアップツール実行用のマシンを準備する必要があります。簡易セットアップツール実行用のマシンはセキュアエリア内に設置して管理するようにしてください。このマシンをセキュアエリア外に設置すると,管理者以外の人間にHiRDBが不正利用されるリスクが高くなります。
  2. 簡易セットアップツールを実行すると,HiRDB管理者用の認可識別子とパスワードが次のように設定されます。
    ・認可識別子:OSアカウントのユーザ名
    ・パスワード:OSアカウントのパスワード
    パスワードがOSアカウントのパスワードと同じになるため,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。
    なお,ここで設定されたHiRDB管理者用の認可識別子は変更できません。

(2) コマンドを使用する場合

コマンドを使用した環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「コマンドによる環境設定」を参照してください。

注意
データベース初期設定ユティリティを実行するときに,-uオプションでHiRDB管理者用の認可識別子を,-pオプションでパスワードを設定してください。このオプションを指定しないと,HiRDB管理者用の認可識別子とパスワードが次のように設定されます。
  • 認可識別子:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
  • パスワード:OSアカウントのユーザ名(root権限がある場合はroot)
この場合,パスワードが認可識別子と同じになるため,定義系SQLのGRANTでパスワードを変更してください。
なお,ここで設定されたHiRDB管理者用の認可識別子は変更できません。