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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


2.1.3 HiRDBグループを設定する

HiRDBグループを設定すると,グループ以外のユーザによるファイルのアクセスを制限できるため,HiRDBの機密保護を強化できます。

また,マルチHiRDB構成の場合,それぞれのHiRDBで異なるグループを設定することによって,別のHiRDBへの誤アクセスを防止できます。

HiRDBグループの設定要否は,HiRDBインストール時の条件によって変わります。

HiRDBグループの設定要否について,次の表に示します。

表2‒3 HiRDBインストール条件によるHiRDBグループ設定要否一覧

HiRDBインストール条件

HiRDBグループの設定

ファイルセキュリティ強化機能を使用しない

望ましい

ファイルセキュリティ強化機能を使用する

推奨アクセス権設定を使用しない

推奨アクセス権設定を使用する

必須

HiRDBグループに対しては,次に示すユーザ権利※1の付与が必要です。なお,ファイルセキュリティ強化機能を使用する場合※2はHiRDBが自動で付与するため,手動での付与は必要ありません。

ユーザ権利

説明

グローバルオブジェクトの作成

すべてのセッションから利用できるグローバルオブジェクトを作成する場合に必要なユーザ権利です。HiRDBでは,Windows Terminal Serviceの使用や,ユニット間での通信を行うためにグローバルオブジェクトを作成しているため,このユーザ権利の付与が必要です。

注※1

[ローカルセキュリティポリシー]−[ユーザー権利の割り当て]で設定できる項目です。

注※2

ファイルセキュリティ強化機能については,「ファイルセキュリティ強化機能」を参照してください。