スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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14.11 チューニング,トラブルシュート

ここでは,ODBC対応のUAPを使用している場合のチューニング,トラブルシュートについて説明します。

<この節の構成>
(1) 複数行検索をするUAPで性能が出ない場合
(2) 頻繁にCONNECT,DISCONNECTをするUAPの場合
(3) HiRDBに要求されるSQL文を確認したい場合
(4) その他

(1) 複数行検索をするUAPで性能が出ない場合

ブロック転送機能を使用してください。ブロック転送機能を使用する場合は,クライアント環境定義のPDBLKFオペランドを指定します。指定値には,40〜50を指定することをお勧めします。これより大きな値を指定しても,通信回数を削減する効果はあまりなく,逆に処理上のオーバヘッドによって遅くなる可能性があります。ブロック転送機能については,「4.7 ブロック転送機能」を参照してください。

(2) 頻繁にCONNECT,DISCONNECTをするUAPの場合

高速接続機能を使用してください。高速接続機能を使用する場合は,クライアント環境定義のPDFESHOST,PDSERVICEPORT,及びPDSERVICEGRPオペランドを指定します。高速接続機能は,HiRDBへの接続時間を短縮する機能です。クライアント環境定義のPDFESHOST,PDSERVICEPORT,及びPDSERVICEGRPオペランドについては,「6.6.4 クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。

(3) HiRDBに要求されるSQL文を確認したい場合

ODBC経由でHiRDBをアクセスする場合,UAPを作成する環境によって,UAP上で記述したSQL文とHiRDBに要求されるSQL文とが異なることがあります。どのようなSQL文がHiRDBに対して発行されているのか確認したい場合は,SQLトレース機能を使用します。SQLトレース機能を使用する場合は,クライアント環境定義のPDSQLTRACEオペランドを指定します。また,このとき同時にPDCLTPATHオペランドにトレース出力先ディレクトリを指定することをお勧めします。SQLトレース機能については,「11.1.1 SQLトレース機能」を参照してください。

(4) その他