スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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12.1.3 SQLコネクションの生成と消滅

<この項の構成>
(1) SQLコネクションの生成
(2) SQLコネクションの消滅

(1) SQLコネクションの生成

SQLコネクションが生成される契機,生成されるSQLコネクションの接続先RDノード及び生成されるSQLコネクションに含まれる認可識別子を次の表に示します。

表12-1 SQLコネクションの生成

生成の契機 接続先RDノード 認可識別子
RDノードを指定しないCONNECT文を実行 既定RDノード CONNECT文で指定した認可識別子。省略した場合はクライアント環境変数PDUSERで指定した認可識別子
既定SQLコネクションが生成された後に,RDノード指定CONNECT文を実行 指定された分散RD
ノード
RDノード指定CONNECT文で指定した認可識別子。省略した場合は既定SQLコネクションと同じ認可識別子
既定SQLコネクションが生成される前に,RDノード指定CONNECT文を実行 既定RDノード クライアント環境変数PDUSERで指定した認可識別子
指定された分散RD
ノード
RDノード指定CONNECT文で指定した認可識別子。省略した場合はクライアント環境変数PDUSERで指定した認可識別子
分散RDノードへのSQLコネクションが生成される前に,既定SQLコネクションを使用して分散RDノードのデータベースにアクセスするSQL文を実行 アクセスするデータベースがある分散RDノード 既定SQLコネクションと同じ認可識別子

注※
分散RDノードのデータベースにアクセスするにはその分散RDノードへのSQLコネクションと既定SQLコネクションの二つのSQLコネクションが必要になります。このため,既定SQLコネクションが生成される前に,RDノード指定CONNECT文をUAPが発行すると,HiRDBクライアントが既定SQLコネクションを自動的に作成します。また,分散RDノードへのSQLコネクションが生成される前に,既定SQLコネクションを使用して分散RDノードのデータベースにアクセスするSQL文をUAPが発行すると,既定RDノードのHiRDBがその分散RDノードへのSQLコネクションを自動的に作成します。既定SQLコネクションを使用して分散RDノードのデータベースにアクセスする方法については,「12.2.2 既定SQLコネクションを使用する」を参照してください。

(2) SQLコネクションの消滅

SQLコネクションの消滅については,次のとおりです。

分散RDノードへのSQLコネクションは,同時には一つだけ生成できます。分散RDノードへの既存のSQLコネクションをRDノード指定DISCONNECT文で削除すれば,別の分散RDノードへのSQLコネクションを作成できるようになります。