スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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12.1.4 現行SQLコネクションとデータベースアクセス

データベースにアクセスする個々のSQL文は,その時点の現行SQLコネクションと呼ばれる一つのSQLコネクションを使用して実行します。複数のSQLコネクションが生成されている場合でも,各時点の現行SQLコネクションは一つだけです。現行SQLコネクションの接続先のRDノードを現行RDノードと呼びます。

存在しているSQLコネクションの内で現行SQLコネクション以外のものは,SET CONNECTION文を発行することでいつでも現行SQLコネクションにできます。

現行SQLコネクションが設定される契機と,設定後の現行RDノードを次の表に示します。

表12-2 現行SQLコネクションの設定

設定の契機 現行RDノード
RDノードを指定しないCONNECT文を実行 既定RDノード
RDノード指定CONNECT文を実行 指定された分散RDノード
分散RDノードを指定したSET CONNECTION文を実行 指定された分散RDノード
DEFAULTを指定したSET CONNECTION文を実行 既定RDノード
現行RDノードを指定したRDノード指定DISCONNECT文を実行 既定RDノード

現行SQLコネクションと,その時点でアクセスできるデータベースの範囲の関係を次の表に示します。

表12-3 現行SQLコネクションとアクセスできるデータベースの範囲

現行SQLコネクション アクセスできるデータベースの範囲
既定SQLコネクション
  • 現行RDノード(=既定RDノード)にあるデータベース
  • 既定RDノードと接続できるすべての分散RDノードにあるデータベース
分散RDノードへのSQLコネクション
  • 現行RDノード(=一つの分散RDノード)にあるデータベース

注※
既定SQLコネクションを使用して分散RDノードのデータベースにアクセスする方法については,「12.2.2 既定SQLコネクションを使用する」を参照してください。