スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド
クライアントとHiRDBサーバ間の通信処理中,又はX/Openで規定したXAインタフェースでエラーが発生した場合,エラー情報をエラーログとしてエラーログファイルに取得します。
エラーログファイルは,取得した情報で満杯になると,最も古い情報から順次新しい情報に書き替えられます。
エラーログは,クライアント環境定義のPDCLTPATH及びPDUAPERLOGに値を設定することで取得できます。各クライアント環境定義については,「6.6 クライアント環境定義(環境変数の設定)」を参照してください。
情報を取得するエラーログファイルは,指定したディレクトリに二つ作成されます。作成されるファイルは,X/Openに従ったAPI(TX_関数)の使用の有無によって異なります。
X/Openに従ったAPI(TX_関数)の使用の有無と作成されるエラーログファイルの関係を次の表に示します。
表11-3 X/Openに従ったAPI(TX_関数)の使用の有無と作成されるエラーログファイルの関係
TX_関数の使用 | 作成されるエラーログファイル |
---|---|
なし | pderr1.trc,及びpderr2.trc |
あり | pderr×××××-1.trc,及びpderr×××××-2.trc |
(凡例)×××××:UAP実行時のプロセスID
エラーログは,SQL文実行時,通信処理時,又はX/Openで規定したXAインタフェース関数実行時でエラーが発生したときに出力されます。
出力されるエラーログの例とその説明を次に示します。
エラーログ情報を出力中にエラーログファイルの容量が一杯になると,HiRDBはそのファイルへ出力しないで,もう一方のエラーログファイルにエラーログ情報を出力します。このとき,切り替え先のエラーログファイルに格納されている古いエラーログ情報から順に消去され,新しいエラーログ情報に書き換えられます。このため,必要な情報はUAP終了時にエラーログファイルの内容をコピーしてバックアップを取得しておいてください。
なお,現在使用しているエラーログファイルを知りたい場合は,ファイルの最終更新日時を調べてください。最終更新日時の新しい方が現在使用しているエラーログファイルになります。
HiRDBクライアントがWindows版の場合はdirコマンド又はエクスプローラで,ファイルの最終更新日時を調べてください。
HiRDBクライアントがUNIX版の場合はOSのls -lコマンドで,ファイルの最終更新日時を調べてください。
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