処理手続きをJavaで記述したストアドプロシジャ,ストアドファンクションを,Javaストアドプロシジャ,Javaストアドファンクションといいます。
この章では,以降Javaストアドプロシジャ,Javaストアドファンクションを総称して,外部Javaストアドルーチンと呼びます。
なお,HiRDBの稼働プラットフォームによっては外部Javaストアドルーチンを使用できません。詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」の「Javaストアドプロシジャ,Javaストアドファンクションを使用できる環境」を参照してください。
外部Javaストアドルーチンの作成から実行までの流れを次の図に示します。
図9-1 外部Javaストアドルーチンの作成から実行までの流れ
- [説明]
- 外部Javaストアドルーチンを作成します。詳細については,「9.2.1 外部Javaストアドルーチンの作成」を参照してください。
- クライアントのAPとして,テスト,デバッグをします。詳細については,「9.2.1 外部Javaストアドルーチンの作成」を参照してください。
- HiRDBにJARファイルを登録します。詳細については,「9.2.2 JARファイルの新規登録」を参照してください。
- 外部Javaストアドルーチンを定義します。詳細については,「9.2.3 外部Javaストアドルーチンの定義」を参照してください。
- 外部Javaストアドルーチンを実行します。詳細については,「9.2.4 外部Javaストアドルーチンの実行」を参照してください。
- 外部Javaストアドルーチンの特長
- サーバ,クライアント間の通信オーバヘッドがありません
外部Javaストアドルーチンは,SQLストアドプロシジャ,SQLストアドファンクションと同様に,サーバ側で処理をします。したがって,サーバ,クライアント間での通信によるオーバヘッドはありません。
- 手続き本体,関数本体をJavaで記述できます
記述言語がJavaなので,SQLで記述するよりも高度な制御ができます。
- 異種DBMSでも動作できます
Javaはプラットフォームに依存しない言語です。したがって,Javaで作成したプログラムは,外部Javaストアドルーチンを使用できる異種DBMSでも動作できます。
- デバッグが簡単です
SQLストアドプロシジャ,SQLストアドファンクションのデバッグをする場合,実際にサーバ側で動作させる必要があります。これに対して,外部Javaストアドルーチンのデバッグは,クライアント側にJava言語のデバッガを用意することで,データベースアクセスを含めたデバッグができます。
- 外部Javaストアドルーチン実行前の準備
外部Javaストアドルーチンを実行する場合,事前にJDBCドライバをインストールしておく必要があります。JDBCドライバのインストールについては,「17.1 インストールと環境設定」を参照してください。
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