スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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17.5.3 問合せ処理情報

 
 ----- QUERY ID : aa...a -----
 Query Type     : bb...b cc...c(cc...c)  dd...d{AA...A},...
 Sub Query Type : ee...e{BB...B}  [ff...f]
 IfThenCnd      :{CC...C}
 Transfer Type  : gg...g-CLM hh...h
 Order by Mode  : ii...i
 Having         :{DD...D}
 Group by Mode  : jj...j
 FLT Server     : kk...k(ll...l)  mm...m-CLM nn...n
 

[説明]

aa...a:
問合せIDを表示します。
問合せ指定単位に番号を付けます。コンパイルしたSQLが複数の問合せ指定で構成される場合,この行で区切って情報を出力します。
外部表へのアクセスを含む問合せの場合,外部サーバ検索処理(予測)情報の問合せIDは,自HiRDBに対して発行したSQLで割り当てられる問合せIDと同じになります。

bb...b:
問合せの種類を表示します。
QUERY:
問合せ
DERIVED TABLE:
FROM句に問合せ式本体を指定した場合の導出表の問合せ
SUBQUERY:
副問合せ
WITH:
WITH句問合せ指定
VIEW:
ビュー定義の問合せ指定
DUMMY:
HiRDBが内部的に作成する問合せ
FOREIGN:
外部サーバへアクセスするための問合せ
CONSTRAINT:
参照制約の制約条件内の副問合せ

cc...c(cc...c):
問合せの種類によって,次のように表示します。
  • WITH句問合せ指定の場合はWITH句問合せ名(相関名)となります。
  • ビュー定義の問合せ指定の場合はビュー表名(相関名)となります。
  • FROM句に指定した導出表中の問合せ指定の場合は,"(NO NAME)",又は"(NO NAME)(相関名)"を表示します。
  • HiRDBが内部的に問合せを作成する場合は,その問合せ結果を一時的に格納するために,内部的に作成する作業表名"(DUMMY 作業表番号)"となります。なお,作業表番号は3けたの整数です。
  • 参照制約の場合,制約条件内の副問合せのときには制約名となります。

dd...d{AA...A},...:
データを検索し,必要に応じて結合した結果に対して,GROUP BY,ORDER BY,DISTINCT,集合演算,排他処理などのために,作業表を作成する場合に情報を表示します。作業表を作成しない場合は表示しません。
作業表を作成する処理の組み合わせによって,複数の作業表を作成する場合はコンマで区切られます。
ソートをしないで作業表を作成する場合は,"LIST"を表示します。ソートをして作業表を作成する場合は,"LIST(SORT)"を表示します。
LIMIT句指定時に,作業表を作成しないで,ソート結果の先頭からn件だけをメモリ上で求める場合には,"MEM(SUBSORT)"を表示します。

ee...e{BB...B}:
副問合せの実行方式を表示します。副問合せの実行方式については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
WORK TABLE ATS SUBQ:
副問合せの処理方式が作業表ATS実行の場合
WORK TABLE SUBQ:
副問合せの処理方式が作業表実行の場合
ROW VALUE SUBQ:
副問合せの処理方式が行値実行の場合
HASH SUBQ:
副問合せの処理方式がハッシュ実行の場合
NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQ:
副問合せの処理方式がネストループ作業表実行の場合
NESTED LOOPS ROW VALUE SUBQ:
副問合せの処理方式がネストループ行値実行の場合

ff...f:
副問合せ実行方式のSQL最適化指定を指定した場合,その指定が有効か無効かを表示します。SQL最適化指定については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。
AS SPECIFIED:
有効です。
SPECIFICATION IGNORED:
無効です。

gg...g-CLM hh...h
副問合せ,WITH句問合せ指定,ビュー定義,集合演算,及びHiRDBが内部的に問合せを作成する場合,上位の問合せに結果を転送するときの転送方法を表示します。gg...gには転送に使用する列数,hh...hには転送方法の種類を表示します。転送方法の種類については,「17.5.8 転送方法の種類」を参照してください。

ii...i:
ORDER BYの処理方式を表示します。ORDER BY句を指定していない場合でも,暗黙的にORDER BYの処理をすることがあります。ORDER BYの処理方式については,「17.5.14 ORDER BY処理方式の種類」を参照してください。
ORDER BYの処理をしない場合,この行を表示しません。

jj...j
グループ分け処理(暗黙的グループ分け処理を含む)の処理方式を表示します。グループ分け処理方式については,「17.5.10 グループ分け処理方式の種類」を参照してください。
グループ分け処理をしない場合,この行を表示しません。

kk...k
フロータブルサーバの要求数を表示します。

ll...l
フロータブルサーバの使用目的を表示します。
検索実行時は,要求数を超えない範囲で,そのときに利用できるすべてのフロータブルサーバを使用します。HiRDB/シングルサーバの場合,この行を表示しません。
IMPLICIT GROUP BY:
明示的にGROUP BYを指定しない場合でも,集合関数処理のための内部的なグループ分け処理に使用します。
GROUP BY:
GROUP BYで指定したグループ分け処理のために使用します。
DISTINCT:
DISTINCT処理のために使用します。
ORDER BY:
ORDER BY処理をするために,フロータブルサーバを割り当てます。
FOR READ ONLY:
FOR READ ONLY句の処理のために,フロータブルサーバを割り当てます。
FOR UPDATE:
FOR UPDATE句の処理のために,フロータブルサーバを割り当てます。
FOR UPDATE OF:
FOR UPDATE OF 列名〔,列名〕…の処理のために,フロータブルサーバを割り当てます。
PRE-UPDATE DATA:
更新前データの参照処理のためにフロータブルサーバを割り当てます。

mm...m-CLM nn...n
フロータブルサーバへの転送方法を表示します。mm...mには転送に使用する列数を,nn...nには転送方法の種類を表示します。転送方法の種類については,「17.5.8 転送方法の種類」を参照してください。