スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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15.3.1 RDエリア単位の状態解析論理的解析

RDエリア内の表及びインデクスに対する,全セグメント及び全ページの格納状態を解析します。ただし,複数のRDエリアに分割格納された表及びインデクスは,指定したRDエリアに格納された部分だけ解析します。

<この項の構成>
(1) 使用目的
(2) 解析結果
(3) 解析結果の分析

(1) 使用目的

一つのRDエリア内の表及びインデクスの乱れの検知,容量の状態が分かります。

(2) 解析結果

RDエリア単位の状態解析(論理的解析)で表示される解析結果を次に示します。

(a) LOB用RDエリア以外の場合
 
 pddbst VV-RR(Object Option) ** RD Area Logical Analysis **  2008/12/25 15:54:10 [1]
 RD Area Name   : user_rdarea_1 [2]
  Server        : bes01 [3]
  Total Segment :        150[4] Segment Size :          5 Pages [6]
  Unused Segment:          9[5] Page Size    :       4096 Bytes [7]
  Original RD Area Name : user_rdarea_1 [21]
  Generation Number :  0[22]  Replica RD Area Count :  0 [23]
  [24]     [25]               [26]               [27]
  History1 Hold Status :      Hold Code :     0  Hold Time :                    
  History2 Hold Status :      Hold Code :     0  Hold Time :                    
--------------------------------------------------------------------------------
 
 Table Name : TBL01 [8]
 Auth Id    : user1 [9]
 Status     :   [20]
 Reference Pending Status :   [33]
 Check     Pending Status :   [34]
 Segment Reuse :          - segments [29]
  <Base row segment>
  Search Mode : INS [28]
  Reuse Search Failure :          0/         0 [30]
              Used(Full)       Used(      Full)        Sum
              [10]  [11]        [12]       [13]        [14]
  Segment [39]100%(  0%)        107(         0)        107
              [15]  [16]        [17]       [18]        [19]
  Page [40]   100%(  0%)        535(         0)        535
  Collect On Segment :          0 [53]
  Collect Prearranged Page :          0 [31]
  Used Page Ratio       Page(Ratio) [32]
             0% :          0(   0%)
         1- 10% :          1(   1%)
        11- 20% :          0(   0%)
        21- 30% :          0(   0%)
        31- 40% :          0(   0%)
        41- 50% :          0(   0%)
        51- 60% :          0(   0%)
        61- 70% :        118(  22%)
        71- 80% :        416(  78%)
        81- 90% :          0(   0%)
        91-100% :          0(   0%)
  Total                  535
 
 Table Name : TBL02
 Auth Id    : user1
 Status     :
 Reference Pending Status :  
 Check     Pending Status :  
 Segment Reuse :          - segments
  <Base row segment>
  Search Mode : INS
  Reuse Search Failure :          0/         0
          Used(Full)       Used(      Full)        Sum
  Segment 100%(  0%)          1(         0)          1
  Page     60%(  0%)          3(         0)          5
  Collect On Segment :          0
  Collect Prearranged Page :          0
  Used Page Ratio       Page(Ratio)
             0% :          2(  40%)
         1- 10% :          1(  20%)
        11- 20% :          1(  20%)
        21- 30% :          0(   0%)
        31- 40% :          1(  20%)
        41- 50% :          0(   0%)
        51- 60% :          0(   0%)
        61- 70% :          0(   0%)
        71- 80% :          0(   0%)
        81- 90% :          0(   0%)
        91-100% :          0(   0%)
  Total                    5
  <BINARY segment>
  Search Mode : INS
  Reuse Search Failure :          0/         0
              Used(Full)       Used(      Full)        Sum
              [41]  [42]        [43]       [44]        [45]
  Segment [46]100%( 93%)         14(        13)         14
              [47]  [48]        [49]       [50]        [51]
  Page  [52]  96%( 95%)         67(        66)         70
  Collect On Segment :          0
  Collect Prearranged Page :          0
  Used Page Ratio       Page(Ratio)
             0% :          3(   5%)
         1- 10% :          0(   0%)
        11- 20% :          0(   0%)
        21- 30% :          0(   0%)
        31- 40% :          0(   0%)
        41- 50% :          0(   0%)
        51- 60% :          0(   0%)
        61- 70% :          0(   0%)
        71- 80% :          0(   0%)
        81- 90% :          0(   0%)
        91-100% :         67(  96%)
  Total                   70
 
 Index Name : IDX_TBL01_C1
 Auth Id    : user1
 Status     : 
          Used(Full)       Used(      Full)        Sum
  Segment 100%(  0%)         19(         0)         19
  Page    100%(  0%)         95(         0)         95
  Collect On Segment :          0
  Collect Prearranged Page :          0
  Collect On Page :          0 [54]
  Used Page Ratio       Page(Ratio) Del RowID [35]
             0% :          0(   0%)         0
         1- 10% :          0(   0%)         0
        11- 20% :          0(   0%)         0
        21- 30% :          1(   1%)         0
        31- 40% :          1(   1%)         0
        41- 50% :          0(   0%)         0
        51- 60% :          0(   0%)         0
        61- 70% :         93(  98%)         0
        71- 80% :          0(   0%)         0
        81- 90% :          0(   0%)         0
        91-100% :          0(   0%)         0
  Total                   95                0 [36]
  Del RowID   :                     0     (  0%) [37]
  RowID Count :                10,000 [38]
 
 Sequence Name : SEQ1 [55]
 Auth Id       : user1 [56]
  Current Value :                               10000001 [57]
 

[説明]
処理対象RDエリアが複数ある場合,次の順序で表示されます。
  • RDエリア名(昇順)
  • 表名(昇順)
  • インデクス名(昇順)
  • 順序数生成子識別子(昇順)
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  3. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  4. RDエリアの総セグメント数(使用中セグメント数+未使用セグメント数)を表示します。
  5. RDエリアの未使用セグメント数の合計を表示します。
  6. 1セグメントのサイズをセグメント内のページ数で表示します。
  7. 1ページのサイズをバイト単位で表示します。
  8. RDエリアにある表又はインデクスの名称を表示します。
  9. 表又はインデクスの認可識別子を表示します。データディクショナリ用RDエリアの場合は,(Data dictionary)と表示されます。
  10. 使用中セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中セグメント数÷14の値↑×100(%)
  11. 満杯セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯セグメント数÷14の値↑×100(%)
  12. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  13. 満杯セグメント数を表示します。
  14. 表又はインデクスに割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  15. 使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中ページ数÷19の値↑×100(%)
  16. 満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑満杯ページ数÷19の値↑×100(%)
  17. 使用中ページ数を表示します。
  18. 満杯ページ数を表示します。
  19. 表又はインデクスに割り当てられているセグメント中のページ数の合計(使用中ページ数+未使用ページ数)を表示します。
  20. 表の場合は,データ未完状態であるか,又は再編成実行中であるかを表示します。次のどちらでもない場合は,空白を表示します。
    DATA_UNFINISH:
    データ未完状態です。表の再編成を実行し,途中でエラーなどによってリロード処理が完了していない状態のことをいいます。データ未完状態を解除するためには,表の再編成を再実行するか,又は表へのリロードを実行する必要があります。
    ON_RORG:
    再編成実行中です。
    インデクスの場合は,インデクスの未完状態を表示します。未完状態でない場合は空白を表示します。
    UNFINISH_0:
    図15-9図15-10を参照してください。
    UNFINISH_1:
    図15-11図15-12を参照してください。
    UNFINISH_2:
    プラグインインデクス遅延更新中。プラグインインデクス遅延一括作成機能を使用したUAPを実行中,又はUAP終了後にpdrorgのインデクス一括作成を実行していない状態です。プラグインインデクスの遅延一括作成については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
  21. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  22. 常に0を表示します。
  23. 常に0を表示します。
  24. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  25. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  26. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。履歴がない場合は0を表示します。
    0:閉塞解除
    10:入出力エラー
    20:ページ破壊
    40:オープン,確保エラー
    70:ロールバックエラー
    80:DROP TABLE,DROP INDEX実行時のエラーによる閉塞
    90:ログレス閉塞(pdload,pdrorg,及びpdrbal)
    92:ログレス閉塞(UAP)
    93:LOB用RDエリアの閉塞
    96:タイムスタンプ不正
    97:オブジェクトID不正
    98:リスト用RDエリアの異常
  27. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
  28. ページサーチモードを表示します。
    INS:新規ページ追加モード
    REU:空きページ再利用モード
  29. CREATE TABLE実行時,又はALTER TABLE実行時のSEGMENT REUSEで指定したセグメント数です。SEGMENT REUSEでセグメント数を指定していない場合は"0"を表示します。また,SEGMENT REUSEにNOを指定している場合,及びSEGMENT REUSEを省略している場合は"-"を表示します。
  30. 新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えたときに,再利用できる空き領域がなく,新規ページ追加モードに戻した回数(n/m)を表示します。
    n:空回り回数
    m:新規ページ追加モードから空きページ再利用モードに切り替えた回数
    n及びmは,次の契機でリセットされ,0が設定されます。
    • RDエリアのクローズ時
    • HiRDBの再開始時
    • PURGE TABLE文実行時
  31. pdreclaimで解放できるページ数(使用率0%の使用中空きページの数)を表示します。
  32. 使用中ページの比率別ページ数を10%ごとに表示します。括弧内の値は,すべての使用中ページに対する比率を表します。比率は小数点以下を切り上げて表示するため,比率を合計すると100を超えることがあります。注意事項を次に示します。
    • 201件以上重複したキー値を格納するページは,表定義時のPCTFREEの比率が無効となります。そのため,再編成する場合でもPCTFREEの比率どおりに再配置されません。
    • インデクスキー値無排他を適用したインデクスの場合,削除キー値は空き領域として扱い,使用中ページのすべてが削除キー値のときは,使用率0%となります。
    • 満杯ページであっても,使用率が91−100%であるとは限りません。
    • 行長が短くなる更新をして空いた領域は,空き領域として扱いません。
    • (100−PCTFREEで指定した空き領域比率)よりも,使用中ページ比率が小さいページが多い場合,格納効率が低下している可能性があります。この場合,pdrorgの実行を検討してください。ただし,分岐行(256バイト以上の可変長文字列データ,繰返し列のデータ,及び抽象データ型列のデータ)を格納している領域は,pdrorgを実行しても格納効率は変わりません。
  33. RDエリア中の表情報の参照制約の検査保留状態を表示します。表に参照制約の定義がない場合は空白を表示します。
    P:検査保留状態
    空白:非検査保留状態
  34. RDエリア中の表情報の検査制約の検査保留状態を表示します。表に検査制約の定義がない場合は空白を表示します。
    P:検査保留状態
    空白:非検査保留状態
  35. インデクスキー値無排他を使用している場合又はコミットしていない削除データに排他を掛ける場合,次の数値を表示します。
    • 使用中インデクスページの比率別残存エントリが管理する行数
      (残存エントリとは,インデクスキー値の更新や削除によって,キーの削除後も排他制御のためにインデクス上に残っているインデクスエントリ)
    表示けた数は3けたで,小数点と単位を含めた最大表示けた数は5けたです。表示する行数が3けたを超える場合に小数点と単位を表示します。その場合,先頭から4けた目を四捨五入します。残存エントリが管理する行数の表示形式を次に示します。
    数値の範囲 表示形式
    0〜999 0〜999
    1,000〜999,499 1.00K〜999K
    999,500〜999,499,999 1.00M〜999M
    999,500,000〜999,499,999,999 1.00G〜999G
    999,500,000,000〜999,499,999,999,999 1.00T〜999T
    (凡例)
    K:キロ M:メガ G:ギガ T:テラ
  36. 使用中ページの比率別ページ数の合計と,残存エントリが管理する行数の合計を表示します。
  37. インデクスの残存エントリが管理する行数の合計と,全管理行数に対する割合を表示します。
  38. インデクスが管理する総行数を表示します。15けたまでは整数,16けた以上になると指数で表示します。例えば,1000000000000000は1E+15と表示します。表示形式を次に示します。
    数値の範囲 表示形式
    0〜999 0〜999
    1000〜9999 1,000〜9,999
    100000000000000〜999999999999999 100,000,000,000,000〜999,999,999,999,999
    1000000000000000〜 z,zzz,zzz,zzz,zzz,zz9E+zz9
    (有効けた数16けたの指数形式)
  39. セグメント単位のサマリ情報です。バイナリ専用セグメントの情報は含みません。
  40. ページ単位のサマリ情報です。
  41. 使用中バイナリ専用セグメント数の比率を表示します。
    ↑使用中バイナリ専用セグメント数÷表に割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計×100(%)↑
  42. 満杯バイナリ専用セグメント数の比率を表示します。
    ↑満杯バイナリ専用セグメント数÷表に割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計×100(%)↑
  43. 使用中バイナリ専用セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中バイナリ専用セグメントとして表示します。
  44. 満杯バイナリ専用セグメント数を表示します。
  45. 表に割り当てられているバイナリ専用セグメント数の合計を表示します。
  46. バイナリ専用セグメント単位のサマリ情報です。
  47. バイナリ専用セグメントの使用中ページ数の比率を表示します。
    ↑バイナリ専用セグメントの使用中ページ数÷表に割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計×100(%)↑
  48. バイナリ専用セグメントの満杯ページ数の比率を表示します。
    ↑使用中バイナリ専用セグメントの満杯ページ数÷表に割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計×100(%)↑
  49. バイナリ専用セグメントの使用中ページ数を表示します。
  50. バイナリ専用セグメントの満杯ページ数を表示します。
  51. 表に割り当てられているバイナリ専用セグメントのページ数の合計を表示します。
  52. バイナリ専用セグメントのページ単位のサマリ情報です。
  53. -aオプションを指定したpdreclaimが同時実行中,又はエラー終了した場合に,解放途中のセグメント数を表示します。-aオプションを指定したpdreclaimを実行していない場合は0を表示します。
  54. pdreclaimの実行途中,又はpdreclaimがエラーで終了しているために解放処理が途中になっている状態のページ数を表示します。エラーで終了している場合は,pdreclaimを再実行してください(このページ数は0になります)。なお,表示するページ数は,使用中ページの比率別(0%)のページ数にカウントされます。
  55. 順序数生成子識別子です。
  56. 順序数生成子の認可識別子です。
  57. 順序数生成子の現在値です。現在値が設定されていない場合,値を表示しません。
    表示した現在値が,次に使用する順序番号の値と異なる可能性がある場合,現在値の後に"*"を表示します(順序数生成子にログ出力間隔を指定している場合,サーバの強制停止などにより,表示した現在値と次に使用する順序番号の値が異なる状態となる場合があります。この場合,UAP等で現在値を使用する時に正しい値に補正されるため,その後に論理的解析を実行した時に正しい値を表示します)。

注1
31,及び32は,-dオプションを指定した場合に表示される情報です。
また,35〜38は-dオプションと-zオプションを同時に指定した場合に表示される情報です。

注2
39〜52は,表に,定義長256バイト以上のBINARY型の列,又は抽象データ型の列が定義されている場合に出力されます。

図15-9 表単位のインデクス作成未完状態の種類(1/2)

[図データ]

図15-10 表単位のインデクス作成未完状態の種類(2/2)

[図データ]

図15-11 RDエリア単位のインデクス作成未完状態の種類(1/2)

[図データ]

図15-12 RDエリア単位のインデクス作成未完状態の種類(2/2)

[図データ]
(b) LOB用RDエリアの場合
 
 pddbst VV-RR(Object Option) ** RD Area Logical Analysis **  2003/04/03 12:36:43 [1]
 RD Area Name   : user_rdlob_2 [2]
  Server        : bes1 [3]
  Total Segment :      11000 [4] Segment Size :          1 Pages [6]
  Unused Segment:       9178(      9178) [5]
  Page Size    :       8192 Bytes [7]
  Original RD Area Name : user_rdlob_2 [16]
  Generation Number :  0[17]  Replica RD Area Count :  0 [18]
  [19]     [20]               [21]               [22]
  History1 Hold Status :      Hold Code :     0  Hold Time :                    
  History2 Hold Status :      Hold Code :     0  Hold Time :                    
--------------------------------------------------------------------------------
 Table Name : TBL03 [8]
 Auth Id    : user1 [9]
 Status     :   [23]
          Used       Used        Sum
  Segment 100% [10]  1822 [11]  1822 [12]
  Segment Over  : N [13] Last Segment :       1822/     11000 [14]
  Lobmap  Over  : N [15]
 

[説明]
処理対象RDエリアが複数ある場合,次の順序で表示されます。
  • RDエリア名(昇順)
  • 表名(昇順)
  • インデクス名(昇順)
  1. 状態解析の基になる情報の取得完了年月日時刻を,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
    YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒
  2. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  3. RDエリアを管理するサーバの名称を表示します。
  4. RDエリアの総セグメント数(使用中ページ数+未使用セグメント数)を表示します。
  5. RDエリアの未使用セグメント数の合計を表示します。括弧内は該当するRDエリア内の,更新凍結状態でないHiRDBファイルの未使用セグメント数の合計となります。
  6. 1セグメントのサイズをセグメント内のページ数で表示します。
  7. 1ページのサイズをバイト単位で表示します。
  8. RDエリアにある表又はインデクスの名称を表示します。
  9. 表の認可識別子を表示します。データディクショナリLOB用RDエリアの場合は,(Data dictionary)と表示されます。
  10. 使用中セグメント比率を表示します。
    ↑11の値÷12の値↑×100(%)
  11. 使用中セグメント数を表示します。pdreclaimでの解放途中セグメントは,使用中セグメントとして表示します。
  12. 表に割り当てられているセグメント数の合計(使用中セグメント数)を表示します。
  13. LOB用RDエリアが乱れているかどうかを表示します。
    Y :乱れています。
    N :乱れていません。
  14. 使用されているセグメントの最後を示す位置情報を表示します。最終位置/総セグメント数の形式で表示します。13がYのときは,常に最後のセグメントを示します。
  15. LOB管理エントリがすべて使用されているかどうかを表示します。
    Y :すべて使用されています。
    N :未使用のエントリが残っています。
  16. 解析対象のRDエリアの名称を表示します。
  17. 常に0を表示します。
  18. 常に0を表示します。
  19. 該当するRDエリアの閉塞履歴情報です。
    History1:閉塞解除する一つ前の閉塞情報(現時点で閉塞中の場合は現在の閉塞情報)
    History2:History1の一つ前の閉塞情報
  20. 該当するRDエリアの閉塞種別を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
    CMD:HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞
    FLT:障害閉塞
  21. 該当するRDエリアの閉塞要因コードを表示します。閉塞要因コードについては,「15.3.1(2)(a)LOB用RDエリア以外の場合」を参照してください。
  22. 該当するRDエリアの閉塞時刻を表示します。履歴がない場合は空白を表示します。
  23. 表の場合は,データ未完状態であるか,又は再編成実行中であるかを表示します。次のどちらでもない場合は,空白を表示します。
    DATA_UNFINISH:
    データ未完状態です。表の再編成を実行し,途中でエラーなどによってリロード処理が完了していない状態のことをいいます。データ未完状態を解除するためには,表の再編成を再実行するか,又は表へのリロードを実行する必要があります。
    ON_RORG:
    再編成実行中です。
    インデクスの場合は,インデクスの未完状態を表示します。未完状態でない場合は空白を表示します。
    UNFINISH_0:
    図15-9図15-10を参照してください。
    UNFINISH_1:
    図15-11図15-12を参照してください。
    UNFINISH_2:
    プラグインインデクス遅延更新中。プラグインインデクス遅延一括作成機能を使用したUAPを実行中,又はUAP終了後にpdrorgのインデクス一括作成を実行していない状態です。プラグインインデクスの遅延一括作成については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。
(c) DAT形式の場合(-aオプションを指定した場合)

DAT形式での出力規則を次に示します。

注※
出力形式が文字列の場合," "で囲んで表示します。最大長の値には," "を含みません。

(3) 解析結果の分析

RDエリア単位の状態解析(論理的解析)の解析結果は,次の表のように分析できます。

表15-4 RDエリア単位(論理的解析)の解析結果の分析

RDエリア内の状態 内容
表の総未使用ページ比率が,定義系SQLのCREATE TABLEで指定したセグメント内空きページ比率よりも小さい 表のデータが,次のどちらかの状態であることが考えられます。
  • データを繰り返して追加したため,未使用ページが少なくなっています。
  • データの追加,削除,更新を繰り返したため,使用中空きページが散在しています。
このような場合には,必要に応じて,表が格納されているRDエリアを拡張し,その後表を再編成することで,表の乱れを修正できます。※1※2
表の格納行数から算出したインデクスの格納ページ数より,解析結果として表示されたインデクスの総使用中ページ数が多い インデクスが次の状態であることが考えられます。
  • 特定範囲の行を大量に削除したため,それに対応したインデクスも大量に削除され,使用中空きページとしてそのまま残っています。
このような場合には,インデクスの再編成をすることでインデクスの乱れを修正できます。また,インデクスの空きページ解放をすることで使用ページ数を適正化できます。インデクスの格納ページ数の計算方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。※1
使用中ページの比率別ページ数 使用率が0%のページが多い 使用中空きページが総ページ数の30%以上 使用中空きページが多く残っていると,性能劣化の要因になります。使用中空きページの解放が必要です。
同一RDエリアにほかの表又はインデクスを定義している 未使用ページは,そのページを含むセグメントを確保した表又はインデクス以外は使用できないため,同一RDエリアにほかの表又はインデクスを定義している場合,それらの資源に割り当て可能なページ数が減っている状態です。使用中空きセグメントの解放,又は再編成が必要です。なお,未使用ページ数は,使用率が0%のページ数と使用中空きページ数の差です。
使用率が低いページが多い データの削除や更新で一度割り当てられた領域が未解放のまま空き領域として残っており,再使用できない状態になっています。再編成が必要です。
使用率が高いページが多い データの追加や更新時に割り当てるページ内の空き領域が少ない状態になっています。次のような処理をする場合,再編成が必要です。
  • データ長を長くする更新を頻繁に行う場合
  • クラスタキーを定義している表に挿入処理を頻繁に行う場合
インデクスが管理する総行数に対する,残存エントリが管理する行数の比率 高い 残存エントリが多くなっています。不当な排他待ちや,排他待ちによるデッドロック,さらに検索性能が劣化するため,使用中空きページの解放,又は再編成が必要です。
残存エントリが増えることによる影響については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
低い 残存エントリが少ない場合でも,残存エントリが管理する行数が検索範囲に多いと,検索性能が劣化することがあります。検索実行時のページアクセス量が,検索のHIT件数に比べて多い(性能が劣化)と判断した場合,空きページ解放,又は再編成を実行してください。ページアクセス量は,pdbuflsコマンド,UAP統計レポートなどで判断してください。
クラスタリングありの表 使用中空きページ 多い CREATE TABLEのセグメント内空きページ比率が大き過ぎます。データの追加,削除,更新によって使用中空きページができているため,必要に応じて表の再編成をしてください。※1
少ない データの追加がある場合は,表の再編成をした方がよいです。※1
クラスタリングなしの表 使用中空きページ 多い CREATE TABLEのセグメント内空きページ比率が大き過ぎます。データの追加,削除,更新によって使用中空きページができているため,必要に応じて表の再編成をしてください。※1
少ない RDエリア内の未使用セグメントが少ない場合,必要に応じてRDエリアの拡張をしてください。※2
セグメントオーバーがYの場合 LOB列に対する検索性能が劣化することがあります。LOB用RDエリアを再編成してください。※1
LobmapオーバーがYの場合 LOB列に対する検索性能が劣化することがあります。LOB列構成基表を再編成してください。※1

プラグインが提供する抽象データ型のLOB属性を格納するRDエリア,又はプラグインインデクスを格納するRDエリアの状態を解析した場合,RDエリア内の使用中セグメントの割合は,プラグインのセグメントの割り当て方に依存します。例えば,インデクス定義時にセグメントの割り当てを終えてしまうようなプラグインの場合は,定義直後(データをまだ格納していない状態)でもほとんどのセグメントが使用中セグメントになることがあります。

注※1
表の再編成,及びインデクスの再編成については,「8. データベース再編成ユティリティ(pdrorg)」を参照してください。インデクスの空きページ解放については,「11. 空きページ解放ユティリティ(pdreclaim)」を参照してください。

注※2
RDエリアの拡張については,「7. データベース構成変更ユティリティ(pdmod)」を参照してください。