スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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13.5 pdconstckの処理結果

pdconstckの処理結果を次に示します。

<この節の構成>
(1) pdconstckの処理結果
(2) 整合性チェックの処理結果
(3) 検査保留状態情報

(1) pdconstckの処理結果

pdconstckの処理結果には,整合性チェックの処理結果,及び検査保留状態の情報が出力されます。pdconstckの処理結果を次に示します。

 
            [1]                                  [2]       [3]
 pdconstck VV-RR *** DB VALIDATION CHECK *** yyyy-mm-dd hh:mm:ss
 整合性チェックの処理結果 [4]
 検査保留状態の情報 [5]
 pdconstck TERMINATED, RETURN CODE=0[6]
 

[説明]
  1. HiRDBのバージョン番号
  2. pdconstck開始日付
  3. pdconstck開始時刻
  4. 整合性チェックの処理結果
  5. 検査保留状態の情報
  6. pdconstckのリターンコード

(2) 整合性チェックの処理結果

整合性チェックの処理結果には,整合性チェック機能の実行結果が出力されます。この情報は,-k checkを指定した場合に出力されます。

整合性チェックの処理結果の出力例を次に示します。

 
 ** DB VALIDATION CHECK INFORMATION **
 参照制約の整合性チェックの処理結果 [1]
 検査制約の整合性チェックの処理結果 [2]
 

[説明]
  1. 参照制約の整合性チェックの処理結果
  2. 検査制約の整合性チェックの処理結果
    検査制約の整合性チェックを実行した処理結果が出力されます。この情報は,-tオプションを指定した場合,表に検査制約が定義されている場合,又は-cオプションに検査制約の制約名を指定した場合に出力されます。
(a) 参照制約の整合性チェックの処理結果

参照制約の整合性チェックの処理結果は,-tオプションを指定して表に参照制約が定義されている場合,又は-cオプションに参照制約の制約名を指定した場合に,制約名の順に出力されます。

参照制約の整合性チェックの処理結果の出力例を次に示します。

 
     ** REFERENTIAL CONSTRAINT INFORMATION **
     CONSTRAINT    = SCHEMA1.CONST1 [1]      
     REFERENCED  TABLE = SCHEMA1.P1 [2]      
     REFERENCING TABLE = SCHEMA1.F1 [3]      
     [5]              [6]                    
[4]┌ NO.  FOREIGN KEY COLUMN NAME            
   │ ---- ------------------------------     
   │  1   COL1                               
   └  2   COL2                               
                                             
     実行結果  [7]                           
  

[説明]
  1. 制約名(認可識別子.制約名)
  2. 被参照表の表名称(認可識別子.表識別子)
  3. 参照表の表名称(認可識別子.表識別子)
  4. 外部キーの列情報
  5. 定義順番
  6. 列名(外部キー構成列の定義順)
  7. 実行結果
    整合性チェックをした制約の実行結果です。整合性チェックをしなかった制約については出力されません。
    参照制約の整合性チェックの結果,違反するキーがなかった場合の実行結果,及び違反するキーがあった場合の実行結果の出力例を次に示します。

違反するキーがなかった場合の実行結果
 
 NO ERROR FOREIGN KEY [1]
 
[説明]
  1. 違反する外部キーがないことを示す情報

違反するキーがあった場合の実行結果
 
     [2]          [3]  
[1]┌ NO.   ERROR FOREIGN KEY
   │----- -----------------
   │   1   1234567890
   │       tanaka
   │   2   777
   └       yamada
     PROCESSING DISCONTINUED [4]
     EXIST ERROR FOREIGN KEY [5]
 
[説明]
  1. 違反キー値の情報(外部キーが参照する主キーのキー順)
  2. 違反キーの通番(1から昇順)
    外部キーの列名順に違反キーが出力されます。外部キーの構成列が複数ある場合は,最初のキー値だけ出力されます。
  3. 違反キーの値
    違反キーの値が文字形式で出力されます。
    なお,文字データ型の場合は,違反キー値の先頭から最大70バイト分だけ出力されます。各国文字が71バイト目になる場合は,その各国文字は出力されません。
  4. 整合性チェックの処理の中止を示す情報
  5. 違反する外部キーがあることを示す情報
(b) 検査制約の整合性チェックの処理結果

検査制約の整合性チェックの処理結果は,-tオプションを指定して表に検査制約が定義されている場合,又は-cオプションに検査制約の制約名を指定した場合に出力されます。

検査制約の整合性チェック処理結果の出力例を次に示します。

 
     ** CHECK CONSTRAINT INFORMATION **    
     CONSTRAINT = SCHEMA1.CONST2 [1]       
     TABLE      = SCHEMA1.TABLE1 [2]       
     [4]            [5]                    
[3]┌ NO.    CHECK KEY COLUMN NAME          
   │ ---- ------------------------------   
   │  1   COL1                             
   └  2   COL2                             
                                           
     実行結果 [6]                          
 

[説明]
  1. 制約名(認可識別子.制約名)
  2. 表名(認可識別子.表識別子)
  3. 探索条件中の列情報(ディクショナリ表SQL_CHECK_COLUMNSの格納順)
  4. 列情報の通番
  5. 列名
  6. 実行結果
    整合性チェックをした制約の実行結果です。整合性チェックをしなかった制約については出力されません。
    検査制約の整合性チェックの結果,違反するキーがなかった場合の実行結果,及び違反するキーがあった場合の実行結果の出力例を次に示します。

違反するキーがなかった場合の実行結果
 
 NO ERROR CHECK KEY [1]
 
[説明]
  1. 違反する外部キーがないことを示す情報

違反するキーがあった場合の実行結果
 
     [2]          [3]  
[1]┌ NO.   ERROR CHECK KEY
   │----- -----------------
   │   1   1234567890
   │       tanaka
   │   2   777
   └       yamada
     PROCESSING DISCONTINUED [4]
     EXIST ERROR CHECK KEY [5]
 
[説明]
  1. 違反キーの値(検査制約の整合性チェック順)
  2. 違反キーの通番(1から昇順)
  3. 違反キーの値
    キー値がナル値の場合は,「*NULL*」が出力されます。
    検査制約を構成する列のデータ型がBLOB及びBINARYの場合,違反キー値は16進数文字形式で,違反キー値の先頭から最大35バイト分だけ出力されます。検査制約を構成する列のデータ型がBLOB型及びBINARY型以外の場合は,違反キー値は文字形式で出力されます。
    なお,文字データ型の場合は,違反キー値の先頭から最大70バイト分だけ出力されます。各国文字が71バイト目になる場合は,その各国文字は出力されません。
  4. 整合性チェックの処理の中止を示す情報
  5. 違反する外部キーがあることを示す情報

(3) 検査保留状態情報

-kオプションの指定に関係なく,表の検査保留状態,及び制約の検査保留状態が出力されます。検査保留状態情報の出力例を次に示します。なお,各RDエリアの検査保留状態は出力されません。各RDエリアの検査保留状態については,pddbstのRDエリア単位の状態解析(論理的解析),又は表単位の状態解析で確認してください。

 
 ** CHECK PENDING STATUS INFORMATION **
                                                [2]            [3]      
 TABLE                                   CONSTRAINT TYPE PENDING STATUS
 --------------------------------------- --------------- ---------------
 SCHEMA1.T5 [1]                                                          
                                         REFRENCE        PENDING
                                         CHECK           RELEASE
                                                [2]            [3]       
 CONSTRAINT                              CONSTRAINT TYPE PENDING STATUS
 --------------------------------------- --------------- ---------------
 SCHEMA1.CONST1 [4]                      REFRENCE        PENDING
 SCHEMA2.CONST2 [4]                      CHECK           RELEASE
 

[説明]
  1. 表名
  2. 制約の種別
    REFERENCE:参照制約(参照制約が定義されていない場合は出力されません)
    CHECK:検査制約(検査制約が定義されていない場合は出力されません)
  3. 検査保留状態
    PENDING:検査保留状態
    RELEASE:非検査保留状態
  4. 制約名
    該当表に定義している参照制約,検査制約の順で,かつ制約名の昇順に出力されます。