スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)
-Wオプションを指定した場合,作成されたアンロードデータファイルは,データベース作成ユティリティの入力データファイルとして使用できます。
DAT形式,及び拡張DAT形式の場合,データは文字データで出力します。DAT形式と拡張DAT形式の相違点については,「(c)DAT形式と拡張DAT形式の相違点」を参照してください。この相違点以外は,DAT形式と拡張DAT形式は同じになります。
規則を次に示します。
繰返し列の場合は,各要素のデータをセパレータ文字で区切って出力します。
ただし,制御情報ファイルのarray文の指定によって行データ形式が異なります。array文にffを指定した場合の行データ出力形式を図8-12に,vvを指定した場合の行データ出力形式を図8-13に示します。
図8-12 array文にffを指定した場合の行データ出力形式
図8-13 array文にvvを指定した場合の行データ出力形式
アンロード時にsupオプションを指定すると,表定義の列長に満たない部分の空白を圧縮した形式でアンロードデータファイルに出力します。supオプションを指定した場合の形式と,指定しない場合の形式を次に示します。
1,"AA",…
1,"AA........",… 注 「.」は半角空白を示します。
1,".",…
1,"..........",…
1,"AA",…
1,"AA△△△△△△△△",… 注 「△」は2バイトの空白を示します。
1,"△",…
1,"△△△△△△△△△△",…
1,"AA",…
1,"AA................",…
1,"..",… 注 「.」は半角空白を示します。
1,"....................",… 注 「.」は半角空白を示します。
DAT形式と拡張DAT形式の相違点を次に示します。
項目 | DAT形式 | 拡張DAT形式 |
---|---|---|
データ中にNULL文字(\0),又は改行文字(\n)がある場合 | 該当する列データ値を含む行は出力しません。 | 該当する列データ値を含む行を出力します(\0及び\nはそのまま出力します)。 |
データ中に囲み文字(")と同じデータがある場合 | 該当する列データ値としての囲み文字は,そのまま出力します。 | 該当する列データ値としての囲み文字を,二重にして出力します。※ (例)「"」→「""」 |
バイナリ形式の場合,データはデータベースの列定義に合わせた内部形式で出力します。このため,このファイルをデータベース作成ユティリティの入力とする場合は,アンロードした表とデータロード先の表の列定義は同じでなければなりません。また,非FIX表をアンロードした場合は,列定義が同じであってもFIX表にはデータロードできません。
出力形式を次に示します。
CMTに出力する場合は,最初に512バイト分のCMTヘッダを付けて出力します。
FIX表と非FIX表では行データの出力形式が異なります。なお,各データ型に対する列データの出力形式(バイナリ形式)については,「5.5.2 バイナリ形式の場合」を参照してください。
図8-14 FIX表の出力形式
図8-15 非FIX表の出力形式
図8-16 非FIX表の制御部の出力形式
表8-3 基本データ部に出力する値
列の属性 | 列のデータ型 | コンストラクタパラメタ逆生成関数が返却するデータ型 | 基本データ部に出力する値 |
---|---|---|---|
繰返し列 | − | − | ※ |
上記以外 | 抽象データ型 | BINARY型 | コンストラクタパラメタ逆生成関数が返却したデータ値の長さ |
BLOB型 | コンストラクタパラメタ逆生成関数が返却したデータ値の長さ | ||
上記以外 | コンストラクタパラメタ逆生成関数が返却したデータ値 | ||
BINARY型 | − | 列のデータ値の長さ | |
BLOB型 | − | 列のデータ値の長さ | |
上記以外 | − | 列のデータ値 |
図8-17 繰返し列の場合の基本データ部の出力形式
表定義:CREATE TABLE T1(c1 ADT1,C2 INTEGER,C3 ADT2) |
unld_func文の指定: unld_func type=ADT1,func=adt1_func1(ADT1),adt1_func2(ADT1),adt1_func3(ADT1) unld_func type=ADT2,func=adt2_func1(ADT2),adt2_func2(ADT2),adt2_func3(ADT2) |
図8-18 BINARY属性データ部の出力形式(例)
固定長データ形式の場合,データは固定長の文字データで出力します。
表8-4 各列のデータの出力形式
列のデータ型 | 出力形式 | 出力長 (単位:バイト) |
|
---|---|---|---|
数データ | INTEGER |
|
11 |
SMALLINT |
|
6 | |
DECIMAL |
|
けた数+2 | |
FLOAT |
|
23 | |
SMALLFLT |
|
23 | |
文字データ | CHARACTER |
|
定義長※ |
VARCHAR |
|
定義長※ | |
混在文字データ | MCHAR | CHARACTERと同じです。 | 定義長※ |
MVARCHAR | VARCHARと同じです。 | 定義長※ | |
各国文字データ | NCHAR | CHARACTERと同じです。 | 定義長×2※ |
NVARCHAR | VARCHARと同じです。 | 定義長×2※ | |
日付データ | DATE | yyyy-mm-ddの形式で出力します(yyyy:西暦,mm:月,dd:日)。
|
10 |
時刻データ | TIME | hh:mm:ss の形式で出力します(hh:時,mm:分,ss:秒)。
|
8 |
日間隔データ | INTERVAL YEAR TO DAY |
|
10 |
時間隔データ | INTERVAL HOUR TO SECOND |
|
8 |
時刻印データ | TIMESTAMP | yyyy-mm-dd△hh:mm:ss[.nnnnnn]の形式で出力します(yyyy:西暦,mm:月,dd:日,△:空白文字,hh:時,mm:分,ss:秒,nnnnnn:小数秒部)。なお,小数秒部は,定義によって0,2,4,又は6けたで出力します。0けたの場合,'.'は出力しません。
|
19 小数秒部 0:+0 2:+3 4:+5 6:+7 |
長大データ | BLOB | データを出力しません。 | 0 |
バイナリデータ | BINARY | データを出力しません。 | 0 |
抽象データ型 | − | データを出力しません。 | 0 |
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