スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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pdls【-d trn】サーバのトランザクションの状態表示

機能

サーバのトランザクションの状態を表示します。

形式

 
 pdls -d trn 〔-t トランザクション識別子〕 〔-{a|c}〕 〔-s サーバ名〕 〔-C 〔-H〕〕
 
             〔{-x ホスト名〔,ホスト名〕…|-u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…}〕
 

オプション

指定したトランザクション識別子のトランザクションに関する情報を表示します。省略した場合,すべてのトランザクションに関する情報を表示します。

-a
トランザクションに関するすべての情報を表示します。

-c
トランザクションブランチ数を表示します。

省略した場合,トランザクションに関するすべての情報(一部表示されない情報があります)が表示されます。

フロントエンドサーバ名又はバックエンドサーバ名を指定します。

省略した場合,該当するユニットで管理しているすべてのトランザクションに関する情報が表示されます。

フロントエンドサーバのサーバ名を指定した場合,指定したフロントエンドサーバが管理しているすべてのグローバルトランザクションに関する情報が表示されます。バックエンドサーバのサーバ名を指定した場合,指定したバックエンドサーバが管理している,グローバルトランザクションから分岐したすべてのトランザクションに関する情報が表示されます。

サーバのトランザクションの状態を,DAT形式で出力する場合に指定します。

-Cオプションを指定した場合に,タイトル行を付けて出力するときに指定します。

特定のホストについて情報を表示したい場合,そのホスト名を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-xオプションの指定は無視されます。また,複数のホスト名を指定する場合は,コンマの前後に空白を含めないでください。

特定のユニットについて情報を表示したい場合,そのユニット識別子を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-uオプションの指定は無視されます。また,複数のユニット識別子を指定する場合は,コンマの前後に空白を含めないでください。

注意事項

  1. pdls -d trnコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。

出力形式

-aオプションを指定した場合
 
 HOSTNAME : aa...a(bbccdd)
 TRNGID          TRNBID          STATUS                PID  SVID    B-SVID
 eeeeffffgg...g  eeeeffffhh...h  jj...j(k,l)       mm...mm  ii...i  nn...n
                 PROGRAM                      TIME   SYSINF
                 oo...o                       ppqqrr ss...s
                 S-PID=tt...t C-PID=uu...u(vv...v)
                 TMID=wwww XID=xx...x,yy...y ENVGRP=zzzz
 

[説明]
トランザクションが複数ある場合,トランザクションの数だけ繰り返し表示されます。-a省略時は,PROGRAM,TIME,SYSINF,及びS-PID〜ENVGRPの情報が表示されません。

aa...a
ホスト名(32文字以内)

bbccdd
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

eeeeffffgg...g及びeeeeffffhh...h
トランザクション識別子(16文字)
eeee
HiRDB識別子(4文字)
ffff
ユニット識別子(4文字)
gg...g
グローバルトランザクション番号(10進数8けた)
hh...h
トランザクションブランチ番号(10進数8けた)

ii...i
サーバ名(8文字以内)

jj...j
トランザクション第1状態(16文字以内)
BEGINNING
トランザクション開始処理中
ACTIVE
トランザクション実行中
SUSPEND
トランザクション中断中
IDLE
同期点処理へ移行中
PREPARE
コミット(1相目)処理中
READY
コミット(2相目)処理中
H_COMMIT
システムが独自に決定したコミットの処理中
H_ROLLBACK
システムが独自に決定したロールバックの処理中
COMMIT
コミット処理中
ROLLBACK_ACTIVE
ロールバック処理待ち状態
ROLLBACK
ロールバック処理中
H_FORGETTING
システムが独自に決定したトランザクションの終了処理中
FORGETTING
トランザクション終了処理中
注 H_COMMIT,H_ROLLBACK,及びH_FORGETTINGについては,障害時にユーザからの決着指示を待たないで,HiRDBが独自に決着方法を決定します。

k
トランザクション第2状態
u
データベースアクセス処理をするプロセスで,データアクセス実行中
r
トランザクション回復プロセスで,トランザクションの回復処理実行中
p
トランザクション回復プロセスで,トランザクションの回復処理待ち状態

l
トランザクション第3状態
s
通信中(サーバ間でのトランザクション決着指示の通信中)
r
通信待ち中(サーバ間でのトランザクション決着指示の通信待ち中)
w
同期合わせ中(トランザクションマネジャとサーバ間でのトランザクション同期合わせ中)
n
通信中でない(s,rの状態でない)

mm...m
プロセスID(10進数10けた以内)
ただし,トランザクションの回復処理待ち状態のトランザクションなど,トランザクションを実行しているプロセスがない場合は,0を表示します。

nn...n
分岐元サーバ名(8文字以内)
ただし,自サーバが要求元の場合は********を表示

oo...o
UAPの識別情報(30文字以内)。
クライアント環境定義のPDCLTAPNAMEに指定したUAPの識別名称を表示します。PDCLTAPNAMEが設定されていない場合はUnknownを表示します。
ユティリティの場合は,ユティリティのコマンド名を表示します。ただし,ユティリティサーバプロセス上で動作していた場合や,障害発生によってUAP識別情報が取得できなかった場合など,情報を表示しない(DAT形式出力時は空要素を表示する)ことがあります。また,DAT形式の場合,PDCLTAPNAMEの末尾に半角空白を指定していると,末尾の半角空白は削除された状態で表示されます。

ppqqrr
サービス要求受け付け時刻(時分秒)

ss...s
システムが使用する内部情報(32文字以内)

tt...t:
UAP又はユティリティの処理の延長で,トランザクション処理を受け付けたサーバのプロセスID(10進数10けた以内)。
ユティリティサーバプロセス上で動作していた場合や,障害発生によってプロセスIDが取得できなかった場合など,0を表示することがあります。

uu...u:
サーバのプロセスと接続していたクライアント(UAP又はユティリティ)のプロセスID(10進数10けた以内)。
なお,次に示す場合は0が表示されます。
  • クライアントと接続していないサーバプロセスの場合
  • UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合
  • Type4 JDBCドライバから接続しているサーバプロセスの場合

vv...v:
サーバのプロセスと接続していたクライアント(UAP又はユティリティ)のIPアドレス(15文字以内)。
クライアントと接続していたサーバプロセスだけ有効です。クライアントと接続していないサーバプロセスの場合は0.0.0.0と表示します。

wwww:
接続しているOLTPのOLTP識別子(4文字以内)
クライアント環境変数PDTMIDを省略した場合は,"****"を表示します。

xx...x,yy...y:
OLTPから与えられたトランザクション識別子(33文字以内)

zzzz:
OLTPシステムから与えられた環境変数グループ識別子(4文字)
複数接続機能を使用している場合に表示されます。複数接続機能を使用していない場合は,"****"を表示します。

注※
ユティリティの場合,又は接続していたクライアントがX/Openに従ったアプリケーションでない場合は,この情報は出力されません(DAT形式の場合は空要素として表示されます)。

-a -C -Hオプションを指定した場合
 
"EDIT-TIME","HOSTNAME","TRNGID","TRNBID","STATUS1","STATUS2","STATUS3","PID","SVID","B
-SVID","PROGRAM","TIME","SYSINF","S-PID","C-PID","C-ADDR","TMID","XID","ENVGRP"
"AA...A","aa...a","eeeeffffgg...g","eeeeffffhh...h","jj...j","k","l",mm...m,"ii...i","
nn...n","oo...o","ppqqrr","ss...s",tt...t,uu...u,"vv...v","wwww","xx...x,yy...y","zzzz"
 

[説明]
aa...a〜zzzzについては,-aオプションを指定した場合の説明を参照してください。
DAT形式で出力する場合の出力規則については,「1.5.3 コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。
1行には,1トランザクションの情報を表示します。

AA...A:
pdlsコマンドを実行した時刻をYYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒

-cオプションを指定した場合
 
 HOSTNAME : aa...a(bbccdd)
 TRNGID          SVID   B-SVNUM
 eeeeffffgg...g  hh...h ii...i
 

[説明]
トランザクションが複数ある場合,トランザクションの数だけ繰り返し表示されます。

aa...a
ホスト名(32文字以内)

bbccdd
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

eeeeffffgg...g
トランザクション識別子(16文字)
eeee
HiRDB識別子(4文字)
ffff
ユニット識別子(4文字)
gg...g
グローバルトランザクション番号(10進数8けた)

hh...h
サーバ名(8文字以内)
-sオプションを省略した場合は,"********"を表示します。

ii...i
トランザクションブランチ数(10進数5けた)
-sオプションを指定した場合は,該当するサーバが管理している,トランザクション識別子が同一のトランザクションブランチ数となります。-sオプションを省略した場合は,該当するユニットが管理している,トランザクション識別子が同一のトランザクションブランチ数となります。

-c -C -Hオプションを指定した場合
 
 "EDIT-TIME","HOSTNAME","TRNGID","SVID","B-SVNUM"
 "jj...j","aa...a","eeeeffffgg...g","hh...h",ii...i
 

[説明]
aa...a〜ii...iについては,-cオプションを指定した場合の説明を参照してください。
DAT形式で出力する場合の出力規則については,「1.5.3 コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。
1行には,1トランザクションの情報を表示します。

jj...j:
pdlsコマンドを実行した時刻をYYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒