スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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pdfstatfsHiRDBファイルシステム領域の状態表示

機能

HiRDBファイルシステム領域の状態を表示します。

実行者

権限がないユーザでも実行できます。

形式

 
 pdfstatfs 〔-{c|d}〕〔{-S|-x 〔-y〕}〕 〔-b〕 HiRDBファイルシステム領域名
 

オプション

c
HiRDBファイルシステム領域中に割り当てられた領域の最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を0にします。HiRDBファイルシステム領域の使用目的がWORK,UTL,及びNUTLの場合に有効です。

d
HiRDBファイルシステム領域中に割り当てられた領域の最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を表示します。

HiRDBファイルシステム領域中の,空き領域の状態を表示します。

DAT形式で情報を表示する場合に指定します。

-xオプション指定時に,ヘッダを付ける場合に指定します。

HiRDBファイルシステム領域のセクタ長を表示します。

コマンド引数

HiRDBファイルシステム領域名を指定します。

規則

  1. pdfstatfsコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
  2. pdfstatfsコマンドは,HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシンごとに実行してください。
  3. 共用RDエリアとして使用しているHiRDBファイルシステム領域に対して実行する場合,更新可能バックエンドサーバがあるサーバマシンから実行してください。

注意事項

  1. pdfstatfsコマンド実行時のリターンコードは,0の場合は正常終了,-1の場合は異常終了となります。
  2. -cオプションで最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を0にしてから,その後-dオプションで表示すると,その間に使用したHiRDBファイルシステム領域の最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を取得できます。
  3. -cオプションで最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を0にできるのは,HiRDBファイルシステム領域の使用目的がWORK,UTL,及びNUTLの場合だけです。HiRDBファイルシステム領域の使用目的がSYS,DB,及びSVRの場合,-cオプションで最大使用量,最大使用ファイル数,最大使用増分回数を0にはできません。したがって,最大使用量,最大使用HiRDBファイル数,最大使用増分回数はpdfmkfsコマンド実行時点からの累積を表示します。
  4. HiRDBファイルシステム領域に対するOSのキャッシュ未使用アクセスを有効にする場合,システム定義のpd_ntfs_cache_disableオペランドを指定する必要があります。

出力形式

 
 user area capacity         aa...a[kB]
 remain user area capacity  bb...b[kB]
[peak capacity              mm...m[kB]]
 available file size        cc...c[kB]
 available file count       dd...d
 current file count         ee...e
 remain file count          ff...f
 free area count            gg...g
 available expand count     hh...h
 current expand count       ii...i
[sector size                qq...q[Byte]]
 initialize area kind       jj...j
 initialize user id         kk...k
 initialize time            ll...l
 area auto expand           rr...r
[peak file count            ss...s]
[peak expand count          tt...t]
 
[***** HiRDB file system area space information *****]
[offset[kB]     size[kB]  used/unused]
[   nn...n      oo...o    pp...p]
 

[説明]

aa...a
HiRDBファイルシステム領域中で,ユーザに割り当てられた領域の総容量(単位:キロバイト)(10進数10けた以内で右詰め表示)

bb...b
ユーザに割り当てられた領域の中で,未使用領域(HiRDBファイルとして割り当てられていない領域)の容量(単位:キロバイト)(10進数10けた以内で右詰め表示)

cc...c
一つのファイルとして確保できる容量の最大値(単位:キロバイト)(10進数10けた以内で右詰め表示)

dd...d
pdfmkfsコマンドの-lオプションで指定した,作成できるファイルの上限数(10進数4けた以内で右詰め表示)

ee...e
作成済みのHiRDBファイルの数(10進数4けた以内で右詰め表示)

ff...f
作成できるHiRDBファイルの数(最大作成可能ファイル数−作成済みファイル数)(10進数4けた以内で右詰め表示)

gg...g
不連続な空き領域の総数(10進数5けた以内で右詰め表示)

hh...h
HiRDBファイルシステム領域の増分回数の上限値(10進数5けた以内で右詰め表示)

ii...i
HiRDBファイルシステム領域の増分回数合計値(10進数5けた以内で右詰め表示)

jj...j
pdfmkfsコマンドの-kオプションで指定した,HiRDBファイルシステム領域の使用目的(9文字以内)
使用目的がDBの場合,その領域がLOB用RDエリアを構成するHiRDBファイルを作成したことがあるかどうかが表示されます。
DB:LOB用RDエリアを構成するHiRDBファイルを作成したことがあるHiRDBファイルシステム領域
DB(NOLOB):LOB用RDエリアを構成するHiRDBファイルを作成したことがないHiRDBファイルシステム領域

kk...k
HiRDBファイルシステム領域を初期化したユーザのログイン名称(32文字以内)

ll...l
HiRDBファイルシステム領域を初期化した時刻(24文字)
曜日 月 日 時: 分: 秒 年(西暦)の形式で表示されます。
2005年1月7日(金)9時5分8秒の場合の出力例を次に示します。
initialize time Fri Jan 07 09:05:08 2005

mm...m
現時点でのユーザ最大使用量(10進数10けた以内で右詰め表示)。-dオプションを指定したときだけ表示されます。

nn...n
HiRDBファイルシステム領域中の,使用中領域又は未使用領域の先頭オフセット(右詰め表示)。-Sオプションを指定したときだけ表示されます。

oo...o
HiRDBファイルシステム領域中の,使用中又は未使用の領域サイズ(右詰め表示)。-Sオプションを指定したときだけ表示されます。

pp...p
使用中又は未使用の表示。
used:使用中領域
unused:未使用領域
-Sオプションを指定したときだけ表示されます。

qq...q
HiRDBファイルシステム領域のセクタ長(10進数4けた以内で右詰め表示)。
pdfmkfsコマンドの-sオプションで指定したセクタ長(省略時は1,024)となります。

rr...r
HiRDBファイルシステム領域を自動的に拡張する機能の適用,非適用の表示。
RDエリアの自動増分時にHiRDBファイルシステム領域内の空き領域がなくなった場合,HiRDBファイルシステム領域を自動的に拡張するかどうかを表示します。
USE:適用
NOUSE:非適用
USEが表示されている場合,user area capacity,remain user area capacity,peak capacity,及びavailable file sizeの値は変動します。

ss...ss
現時点でのユーザ最大使用ファイル数。
-dオプションを指定した時のみ表示される(10進数4桁以内で右詰め表示)。

tt...tt
現時点でのユーザ最大使用増分回数。
-dオプションを指定した時のみ表示される(10進数5桁以内で右詰め表示)。
 

[CR]は,改行を表します。

[DAT形式での出力規則]
  1. DAT形式で出力する場合の出力規則については,「1.5.3 コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。
  2. セクタ長,現時点でのユーザ最大使用量,現時点でのユーザ最大使用ファイル数,現時点でのユーザ最大使用増分回数は,各情報取得用のオプションを組み合わせて指定した場合だけ表示します。各情報取得用のオプションを指定しなかった場合は,該当する項目は表示しないで,空要素として表示します。