スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)
HiRDBの各ユティリティの入出力ファイルは,特に明記しないかぎりファイルを対象とし,その形態は「シングルファイル・シングルボリューム」となります(263バイトを超えるファイルは操作できません)。また,ネットワークドライブのファイルは,ユティリティの入出力ファイルとして使用できません。ローカルドライブ上のファイルを使用してください。
ユティリティによっては「シングルファイル・シングルボリューム」以外の形態のファイルを扱えます。ファイル「シングルファイル・シングルボリューム」以外の入出力ができるユティリティの一覧を次の表に示します。
表1-3 ファイル「シングルファイル・シングルボリューム」以外の入出力ができるユティリティ一覧
ユティリティ名 | ファイル種別 | シングルファイルマルチボリューム | テープ装置 | HiRDBファイル |
---|---|---|---|---|
データベース作成ユティリティ(pdload) | 入力データファイル,LOB入力ファイル,列単位LOB入力ファイル | ○ | △※ | × |
データベース再編成ユティリティ(pdrorg) | アンロードデータファイル,LOBデータのアンロードファイル | ○※ | ○ -f hirdb |
|
データベース複写ユティリティ(pdcopy) | バックアップファイル | ○ -k i |
||
データベース回復ユティリティ(pdrstr) | ||||
ディクショナリ搬出入ユティリティ(pdexp) | 搬出ファイル | × | × |
ユティリティで使用できるテープ装置を次の表に示します。
表1-4 ユティリティで使用できるテープ装置
装置名称 | ユティリティでの直接入出力 |
---|---|
CMT | × |
DAT | ○ |
OMT | × |
CGMT | × |
8mm | × |
DLT | ○ |
LTO | ○ |
ユティリティがテープ装置に対して直接入出力をする場合,シングルボリュームとして扱うため,装置タイプは単体のTape Driveとしてアクセスします。AutoloaderやTape Libraryの制御はしません。
テープ装置では可変長ブロックモードで使用することをお勧めします。
固定長ブロックモードでは512バイト単位で入出力をしますが,可変長ブロックモードでは32キロバイト単位で入出力をするため,入出力回数が削減できます。固定長ブロックモードを使用する場合は,ブロックサイズが512バイトであることを確認してください。
各テープ装置については,OSのマニュアルを参照してください。
pdrorg,pdload,又はpdrstrでテープ装置を使用する場合,デバイスドライバのマイナー番号に,クローズ時に巻き戻さない指定はしないでください。巻き戻しをしないでユティリティを実行した場合,ユティリティ終了後にmtコマンド(磁気テープ操作プログラム)などでテープを巻き戻す必要があります。
一つの媒体に複数のバックアップを保存したい場合は,いったんユティリティでバックアップをファイルに出力して,それから一つの媒体へコピーするなどしてください。
入出力ファイルとしてHiRDBファイルを使用する場合は,事前にpdfmkfsコマンドで-k UTLを指定して,HiRDBファイルシステムを作成し,HiRDBユティリティ実行時に表1-3のオプションを指定する必要があります。
HiRDBユティリティはHiRDBファイルを次の形態で使用します。
HiRDBファイルについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
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