スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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1.1 概要

HiRDBで使用するコマンドには,運用コマンドとユティリティとがあります。入力方法及び記述形式については,どちらも同じです。

<この節の構成>
(1) コマンドの入力方法
(2) コマンドの記述形式
(3) コマンドの別名での利用
(4) オプション,及び制御文を指定するときの注意事項

(1) コマンドの入力方法

HiRDBのコマンドは,コマンドプロンプトから入力します。

コマンドを実行する場合,HiRDBサーバをインストールしたドライブに移動してから実行するようにしてください。例えば,HiRDBサーバをDドライブにインストールした場合は,コマンドプロンプトでDドライブに移動した後にコマンドを実行してください。

コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)を図1-1,(HiRDB/パラレルサーバの場合)を図1-2に示します。

図1-1 コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)

[図データ]

[説明]
シングルサーバがあるサーバマシンでコマンドを入力します。

図1-2 コマンドの実行形態(HiRDB/パラレルサーバの場合)

[図データ]

[説明]
システムマネジャがあるサーバマシンでコマンドを入力します。
なお,コマンドによってはシステムマネジャ以外のサーバマシンから実行する場合もあります。各コマンドを実行するサーバマシンについては,表1-1表1-2,又は各コマンドの説明箇所を参照してください。

(2) コマンドの記述形式

コマンドの記述形式を次に示します。


 コマンド名 オプション コマンド引数
(a) コマンド名

コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。

(b) オプション

オプションで指定するのは,コマンドの操作そのものを修飾するか,又は操作の対象物を特定するために,対象物を修飾するかのどちらかです。

次の説明中で使用するcmdは,コマンド名称を示します。

(c) コマンド引数

コマンド引数は,コマンド操作の直接の対象となるものを指定します。対象物を修飾指定する場合,オプションで対象物を指定します。

(d) 注意事項

制御文ファイルに,空白を含むパス名を指定する場合は,パス名の前後を引用符(")で囲む必要があります。

(例)pdloadのsource文に空白を含むパス名を指定する場合
source host1:"c:\hirdb data\data1","c:\hirdb data\data2"

(3) コマンドの別名での利用

OSやほかのプログラムが提供しているコマンド名称とHiRDBのコマンド名称が同一であると,HiRDBのコマンドを実行できないことがあります。そのような場合,次の回避策があります。

しかし,上記の二つの回避策がとれない場合,HiRDBのコマンドを任意の名称で実行できる方法があります。コマンドを別名で実行するためのバッチファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

(4) オプション,及び制御文を指定するときの注意事項

  1. コマンドのオプションで,認可識別子やパスワードなどを小文字で指定する場合,「\""」と「"\"」で囲んで指定してください。
    (例)
    pddbst -u \""hitachi"\" -p \""hitachi"\"と指定した場合,HiRDBではpddbst -u "hitachi" -p "hitachi"と解釈されます。
  2. 制御文などの編集にメモ帳などを使用する場合,「ファイル名を付けて保存」でファイルの種類はテキストファイルを選択してください。そのほかの種類を選択した場合,文字コード体系が変更されるため,ユティリティ実行時などに制御文エラーとなることがあります。
  3. 制御文を作成する場合,行の最後に必ず「改行」を入れてください。最後の行に改行なしでEOFとなっている場合,HiRDBは制御文を正しく認識できません。