スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)
HiRDBのコマンドは,コマンドプロンプトから入力します。
コマンドを実行する場合,HiRDBサーバをインストールしたドライブに移動してから実行するようにしてください。例えば,HiRDBサーバをDドライブにインストールした場合は,コマンドプロンプトでDドライブに移動した後にコマンドを実行してください。
コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)を図1-1,(HiRDB/パラレルサーバの場合)を図1-2に示します。
図1-1 コマンドの実行形態(HiRDB/シングルサーバの場合)
- [説明]
- シングルサーバがあるサーバマシンでコマンドを入力します。
図1-2 コマンドの実行形態(HiRDB/パラレルサーバの場合)
- [説明]
- システムマネジャがあるサーバマシンでコマンドを入力します。
- なお,コマンドによってはシステムマネジャ以外のサーバマシンから実行する場合もあります。各コマンドを実行するサーバマシンについては,表1-1,表1-2,又は各コマンドの説明箇所を参照してください。
コマンドの記述形式を次に示します。
コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。
オプションで指定するのは,コマンドの操作そのものを修飾するか,又は操作の対象物を特定するために,対象物を修飾するかのどちらかです。
次の説明中で使用するcmdは,コマンド名称を示します。
- オプションはマイナス記号(−)で始まる文字列で,フラグ引数を指定しないか,又は1種類のフラグ引数を指定します。
オプションの記述形式を次に示します。
- −オプションフラグ
- 又は
- −オプションフラグ フラグ引数
- (凡例)
- オプションフラグ:
- 1文字の英数字(英大文字と英小文字は区別されます)。
- フラグ引数:
- オプションフラグに対する引数(コンマ(,)で区切って複数指定できます)。
- フラグ引数のないオプションフラグは,一つのマイナス記号の後ろにまとめて指定できます。
- (例)次の二つは同じ意味です。
- cmd -a -b -c
- cmd -abc
- フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は,省略できません。
- フラグ引数中に空白を含める場合は,前後を引用符(")で囲まなければなりません。
- (例)1 2を引数に持つオプションfは,次のように記述します。
- cmd -f "1 2"
なお,空白を含むパス名のフラグ引数を指定する場合も,同様にフラグ引数全体の前後を引用符で囲んでください。
- 同じオプションフラグを2回以上指定すると,最後に指定したものが有効になります。
- (例)次のように入力すると,-a 2が有効となります。
- cmd -a 1 -a 2
- オプションは,コマンド引数より前に指定しなければなりません。
- (例)オプションフラグaが,フラグ引数をとらない場合,次のように入力すると,fileと-bはコマンド引数とみなされます。
- cmd -a file -b
- 二つのマイナス記号(−−)は,オプションの終わりを示します。
- (例)次のように入力すると,-bはコマンド引数とみなされます。
- cmd -a -- -b
- マイナス記号だけのオプションは,入力できません。
- (例)次のように入力すると,−はコマンド引数とみなされます。
- cmd -
コマンド引数は,コマンド操作の直接の対象となるものを指定します。対象物を修飾指定する場合,オプションで対象物を指定します。
制御文ファイルに,空白を含むパス名を指定する場合は,パス名の前後を引用符(")で囲む必要があります。
- (例)pdloadのsource文に空白を含むパス名を指定する場合
- source host1:"c:\hirdb data\data1","c:\hirdb data\data2"
OSやほかのプログラムが提供しているコマンド名称とHiRDBのコマンド名称が同一であると,HiRDBのコマンドを実行できないことがあります。そのような場合,次の回避策があります。
- 環境変数の設定をHiRDBのコマンド優先にします。
- 絶対パスを指定してコマンドを実行します。
しかし,上記の二つの回避策がとれない場合,HiRDBのコマンドを任意の名称で実行できる方法があります。コマンドを別名で実行するためのバッチファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
- コマンドのオプションで,認可識別子やパスワードなどを小文字で指定する場合,「\""」と「"\"」で囲んで指定してください。
(例)
pddbst -u \""hitachi"\" -p \""hitachi"\"と指定した場合,HiRDBではpddbst -u "hitachi" -p "hitachi"と解釈されます。
- 制御文などの編集にメモ帳などを使用する場合,「ファイル名を付けて保存」でファイルの種類はテキストファイルを選択してください。そのほかの種類を選択した場合,文字コード体系が変更されるため,ユティリティ実行時などに制御文エラーとなることがあります。
- 制御文を作成する場合,行の最後に必ず「改行」を入れてください。最後の行に改行なしでEOFとなっている場合,HiRDBは制御文を正しく認識できません。
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