スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(Windows(R)用)

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1.3 ユティリティ一覧

HiRDBのユティリティ一覧を次の表に示します。

表1-2 ユティリティ一覧

ユティリティ 内容 ユティリティの実行者 HiRDB稼働中での実行 実行するサーバマシン
データべース初期設定ユティリティ
pdinit
データベースの初期設定(RDエリアの作成)をします。 HiRDB管理者  ○ SDS又はMGR
データべース定義ユティリティ
pddef
定義系SQLを実行します。 CONNECT権限を持っているユーザ  ○ 任意のサーバマシン
データべース作成ユティリティ
pdload
ユーザが用意したデータを表に格納します。 動作モードによって異なります。  ○ SDS又はMGR
会話型SQL実行ユティリティ
会話形式でSQLを実行できます。 CONNECT権限を持っているユーザ  ○ 任意のサーバマシン
データべース構成変更ユティリティ
pdmod
RDエリアの追加,拡張,又は再初期化など,データベースの物理構成を変更します。 HiRDB管理者  ○ SDS又はMGR
データべース再編成ユティリティ
pdrorg
表の再編成,インデクスの再作成など,表のメンテナンスをします。 機能によって異なります。  ○ SDS又はMGR
ディクショナリ搬出入ユティリティ
pdexp
表定義情報又はストアドプロシジャ情報を移行します。 DBA権限を持っているユーザ  ○ SDS又はMGR
リバランスユティリティ
pdrbal
リバランス表にRDエリアを追加したときに発生する,データの偏りを修正します。 DBA権限を持っているユーザ,又はSELECT権限,INSERT権限,DELETE権限を持っているユーザ  ○ SDS又はMGR
空きページ解放ユティリティ
pdreclaim
オンライン中に空きページ(使用中空きページ)を解放します。 DBA権限を持っているユーザ,又はINSERT権限,DELETE権限を持っているユーザ  ○ SDS又はMGR
グローバルバッファ常駐化ユティリティpdpgbfon 表のページ情報をグローバルバッファに読み込みます。 DBA権限,若しくは表のSELECT権限を持っているユーザ,又はスキーマの所有者  ○ SDS又はMGR
整合性チェックユティリティpdconstck 参照制約又は検査制約が定義された表に対して,整合性チェック及び検査保留状態の操作(設定又は解除)をします。 DBA権限を持つユーザ,又は表の所有者  ○ SDS又はMGR
統計解析ユティリティ
pdstedit
アンロードデータデータファイル,及びシステムログファイルから情報を入力し,統計情報を編集します。 HiRDB管理者  ◎ 任意のサーバマシン
データべース状態解析ユティリティ
pddbst
ユーザ用RDエリアの表とインデクス,又はデータディクショナリ用RDエリアの格納状態を解析し,解析結果を表示します。 DBA権限を持っているユーザ  ○ SDS又はMGR
最適化情報収集ユティリティ
pdgetcst
コストベースの最適化のための最適化情報を取得し,ディクショナリ表に最適化情報を登録します。 対象となる表に対してSELECT権限を持っているユーザ  ○ SDS又はMGR
アクセスパス表示ユティリティ
pdvwopt
SQL最適化処理によって決定されたアクセスパスを表示します。  ◎ SDS又はFES
データべース複写ユティリティ
pdcopy

  • データベースのバックアップを取得します。
  • ログポイント情報の取得,及びログポイント情報ファイルの作成をします。
HiRDB管理者  ○ SDS又はMGR
データべース回復ユティリティ
pdrstr

  • 障害が発生した場合,データベースのバックアップとバックアップ取得以降のログを基にして,データベースを回復します。
  • ログポイント情報ファイルを再作成します。
HiRDB管理者  ○ SDS又はMGR
レジストリ機能初期設定ユティリティ
pdreginit
レジストリ機能を管理,操作するためのレジストリ用RDエリア,レジストリLOB用RDエリア,及びレジストリ管理表を作成します。 HiRDB管理者  ○ SDS又はMGR
JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ユティリティpdaudput JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ファイルに,監査証跡表のデータを出力します。 監査人  ○ SDS又はMGR

(凡例)
◎:HiRDBが稼働中でも停止中でも実行できます。
○:HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
−:権限がなくても実行できることを示します。

SDS:
HiRDB/シングルサーバの場合に,シングルサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。

MGR:
HiRDB/パラレルサーバの場合に,システムマネジャがあるサーバマシンで実行することを示します。

FES:
HiRDB/パラレルサーバの場合に,フロントエンドサーバがあるサーバマシンで実行することを示します。

運用コマンド又はユティリティの実行時に指定したファイルを,ほかの運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用しないでください。同じファイルを運用コマンド,ユティリティ,又はUAPで同時に使用した場合は,処理結果が不正となったりエラーが発生したりすることがあります。

注※1
追加モード(-dオプション省略時)の場合,INSERT権限を持っていれば実行できます。
作成モード(-dオプション指定時)の場合,INSERT権限及びDELETE権限が必要です。
監査証跡表の場合,監査権限が必要です。

注※2
ディクショナリの再編成の場合,DBA権限を持っているユーザだけが実行できます。
表のアンロードの場合,DBA権限,又は表に対するSELECT権限が必要となります。
表のリロードの場合,DBA権限,又は表に対するINSERT権限及びDELETE権限が必要となります。
インデクスの再作成,インデクスの一括作成,及びインデクスの再編成の場合,権限がなくても実行できます。

注※3
HiRDBが初期設定終了待ち状態(KFPS05201-Qメッセージを出力し,待っている状態)のときだけ実行できます。

注※4
実行するSQLによって必要な権限が異なります。SQL実行時の権限については,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。

注※5
会話型SQL実行ユティリティを実行する場合,HiRDB SQL Executerが必要です。