スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム定義(Windows(R)用)
- 171) pd_rpl_init_start = Y | N
- HiRDB Datareplicator連携機能をHiRDB開始時から使用するかどうかを指定します。
- Y:HiRDB Datareplicator連携機能をHiRDB開始時から使用します。
- N:HiRDB Datareplicator連携機能をHiRDB開始時から使用しません。
- 《運用方法》
- このオペランドにNを指定した場合でも,pdrplstartコマンドを入力すれば,その時点からHiRDB Datareplicator連携を開始できます。
- HiRDB稼働中にHiRDB Datareplicator連携を中止する場合,pdrplstopコマンドを入力します。
なお,pdrplstopコマンドの入力によってデータ連動を中止した場合でも,pdrplstartコマンドを入力するとHiRDB Datareplicator連携を再開始できます。ただし,pdrplstartコマンドを入力する前に,必ず抽出側データベースを基に反映側データベースを再作成してください。
- 172) pd_rpl_reflect_mode = server | uap
- このオペランドはHiRDB/パラレルサーバ限定のオペランドです。
- HiRDB Datareplicatorの反映トランザクション同期機能を使用する場合,このオペランドにuapを指定してください。反映トランザクション同期機能を使用しない場合は,このオペランドを指定する必要はありません。反映トランザクション同期機能については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 8」を参照してください。
- server:HiRDBサーバ単位でトランザクションを反映します。
- uap:UAP単位でトランザクションを反映します。
- 《前提条件》
- このオペランドを指定する場合は,必ずpd_rpl_hdepathオペランドを指定してください。pd_rpl_hdepathオペランドを指定していない場合,このオペランドの指定は無視されます。
- 《注意事項》
- uapを指定した場合は更新ログ量が増加します。マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照して,システムログファイルの総容量を見積もり直してください。
- 《ほかのオペランドとの関連》
- このオペランドにuapを指定する場合は,pd_log_max_data_sizeオペランドの指定値を見積もり直してください。
- 173) pd_log_rpl_no_standby_file_opr = stop | continue
- HiRDB Datareplicator連携機能を使用しているときに,HiRDB Datareplicatorでのシステムログの抽出が完了していないため,すべてのシステムログファイルがスワップ先にできない状態でスワップ要求が発生した場合の運用方法を指定します。
- stop:HiRDBのユニットを強制終了します。
- continue:HiRDB Datareplicator連携を中止し,HiRDBだけで運用を続行します。
- 《前提条件》
- この指定値は,pd_rpl_init_startオペランドにYを指定するか,又はpdrplstartコマンドを入力して,かつHiRDB Datareplicator連携機能を使用している場合に有効になります。ただし,HiRDB/パラレルサーバの場合,フロントエンドサーバ,及びディクショナリサーバに対しては無効です。
- 《注意事項》
- このオペランドにstop(省略時の仮定値)を指定し,ユニットを強制終了した場合,HiRDB Datareplicator側の抽出中のシステムログファイルが別のファイルに移った(抽出完了のファイルが一つ以上できた)ことを確認してからユニットを再開始してください。強制終了した直後にHiRDBのユニットを再開始しても,スワップ先にできる状態のファイルがないと,HiRDBは異常状態と認識して再度強制終了します。
- このオペランドにcontinueを指定し,HiRDB Datareplicator連携を中止した場合,HiRDB Datareplicator側ではデータ連動の対象となっている抽出側データベースと反映側データベースとの間で不整合が生じるため,反映側データベースの再作成が必要になります。
- 174) pd_rpl_func_control = BACKWARD_CUTOFF_UPDATE | NONE
- 〜<識別子>
- HiRDB Datareplicator連携機能を使用する場合の,抽出側HiRDBで実行する機能を指定します。
- BACKWARD_CUTOFF_UPDATE:
- BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新を行います。BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新については,マニュアル「HiRDB Version 8 UAP開発ガイド」を参照してください。
- NONE:
- BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新を行いません。
- 《指定値の目安》
- BACKWARD_CUTOFF_UPDATEの指定可否を次に示します。
ユニット制御情報定義のpd_rpl_hdepathオペランドの指定 |
抽出側HiRDB Datareplicatorのバージョン |
BACKWARD_CUTOFF_UPDATEの指定 |
あり |
08-01以降 |
※1 |
08-00以前 |
不可※2 |
なし |
− |
可能 |
(凡例)
−:該当しません。
注※1 マニュアル「HiRDB Datareplicator Version 8」の「BLOB型とBINARY型を使った表のデータ連動」を参照してください。
注※2 このオペランドにNONEを指定してください。
上記の条件を満たしていない場合は,BACKWARD_CUTOFF_UPDATEを指定しないでください。指定しても,抽出側DBでの抽出対象表にBLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新の結果は反映側DBに反映されません。
- pd_rpl_hdepathオペランドを指定していて,かつ,抽出側Datareplicatorのバージョンが08-00以前の場合は,このオペランドにNONEを指定してください。
- 《注意事項》
- 識別子は大文字と小文字のどちらでも指定できます。
- 同じ識別子を2回以上指定しても,1回だけ指定した場合と同じ結果になります。
- BACKWARD_CUTOFF_UPDATEを指定した後にNONEを指定する場合は,変更する前にすべての更新ログが反映し終わっているかどうかを確認してください。反映されていない更新ログがある状態でオペランドの指定値を変更すると,抽出側DBと反映側DBでSQLの実行数が一致しないなどの問題が発生します。
- BACKWARD_CUTOFF_UPDATEを指定した状態でストアドプロシジャ,ストアドファンクション,又はトリガを定義した後にNONEを指定する場合は,それぞれALTER PROCEDURE,ALTER ROUTINE,又はALTER TRIGGERを再作成してください。再作成しないと,ストアドプロシジャ,ストアドファンクション,又はトリガの実行時にエラーとなります。ただし,BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新を行っていない場合は再作成する必要はありません。ALTER PROCEDURE,ALTER ROUTINE,又はALTER TRIGGERについては,マニュアル「HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。
- NONEを指定した状態でストアドプロシジャ,ストアドファンクション,又はトリガを定義した後にBACKWARD_CUTOFF_UPDATEを指定する場合は,それぞれALTER PROCEDURE,ALTER ROUTINE,又はALTER TRIGGERを再作成してください。再作成しなくてもエラーにはなりませんが,BLOBデータ,BINARYデータの後方削除更新は行いません。
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