4.1.3 抽出したデータの転送先の設定
抽出したデータの転送先を設定します。データを抽出する場合,必ず転送先を設定してください。
転送先には,ファイル,連携,データベース,クリップボードがあります。
- ファイル
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抽出するデータをファイルに格納する
- 連携
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抽出するデータを,[データ表示]ウィンドウ,又は表計算ソフトに転送する
- データベース
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抽出するデータを別表としてデータベースに保存する
- クリップボード
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抽出するデータをクリップボードに貼り付ける
転送先には前回設定した転送先が仮定されています。ただし,次の場合には「ファイル」が選択されています。
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インストール直後(ファイル名は,Dbpdata.txt)
また,バイナリのデータを含む表の抽出は,[データ表示]ウィンドウに限ります。詳細は,「4.2.10 バイナリデータを含む表の抽出」を参照してください。
(1) ファイルに転送する
次に示す項目を入力してください。転送されたデータの形式については,「付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット」を参照してください。
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ファイル名
格納するファイル名をキーボードから入力します。ファイル名はユーザが任意に決められます。また,ファイル名の一覧から選択することもできます。ファイル名が一覧に表示しきれない場合は,一覧の右端にスクロールバーが表示されます。一覧をスクロールしてファイル名を表示させてください。
既存のファイル名を指定した場合,そのファイルに上書きされます。また,ファイル名には,あらかじめDbpdata.txtが仮定されています。
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フォルダ
フォルダの一覧から選択してください。フォルダを選択しない場合は,表示されている抽出データ格納ファイルのフォルダになります。
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ファイルの種類
利用するほかのアプリケーションのデータ形式に合わせて,データ形式を選択してください。[▼]をクリックして表示されるデータ形式の一覧から選択します。
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ドライブ
ドライブを一覧から選択してください。ドライブの一覧は[▼]をクリックして表示させます。ドライブを選択しないと,抽出データ格納ファイルのドライブになります。
(a) 入力例
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[DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。
[転送先設定]ダイアログボックスが表示されます。
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[ファイル(F)]オプションボタンをオンにします。
これで転送先にファイルが設定されました。
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[OK]ボタンをクリックします。
[転送先のファイル名の設定]ダイアログボックスが表示されます。
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ファイル名,ファイルの種類,フォルダ,及びドライブを入力します。
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[OK]ボタンをクリックします。
[DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。絶対パス名が表示されます。
(2) 連携先に転送する
抽出したデータを,[データ表示]ウィンドウ,又はほかのアプリケーションのシートへ転送します。
Excelと連携する場合は,DBPARTNER2,又はExcelのどちらからでも連携できます。
(a) [データ表示]ウィンドウを使った抽出
[データ表示]ウィンドウを使った抽出について説明します。[データ表示]ウィンドウについては,「5.2.3(1) [データ表示]ウィンドウ」を参照してください。
[データ表示]ウィンドウに抽出したデータを表示するには,二つの方法があります。
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データベースからの抽出が終了すると,データが表示されます。
一括出力の場合は,[データ表示]ウィンドウでの操作はありません。抽出が完了すると自動的にデータが表示されます。
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データベースから,幾つかのブロックに分けて抽出します。データは,一つのブロックの抽出が終わると表示されます。次のデータを取得する操作をすると,最終行に続いて新しいブロックのデータが表示されます。
逐次出力にするには,あらかじめ次の操作が必要です。
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[転送先設定]ダイアログボックスの[詳細設定(U)...]ボタンをクリックします。
[データ表示設定]ダイアログボックスが表示されます。
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[区切って出力(P):]チェックボックスをオンにします。
[件(L)]テキストボックスが活性化されます。
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1ブロックで転送させるレコードの件数を,[件(L)]テキストボックスに入力します。件数のデフォルトは10件です。
逐次出力の場合は,最初のブロックの抽出が完了すると,自動的に[データ表示]ウィンドウにデータが表示されます。その後,次のブロックのデータを表示させるための操作を次に示します。
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[抽出(S)]−[次データ表示(N)]を選択します。
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新しいデータが,最終行以降に表示されます。
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現在表示されている以降のデータを一括して表示させたいときは,[抽出(S)]−[一括表示(A)]を選択します。
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現在表示されている以降のデータを表示させる必要がないときは,[抽出(S)]−[中止(C)]を選択します。
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(3) データベースに転送する
抽出したデータを別の表としてデータベースに保存します。この場合,表を定義する[表定義]ダイアログボックスが表示されるので,表を定義してください。表定義については,「9.1 表定義の概要」を参照してください。DBPARTNER2からデータベースへ定義する表は,「一時」,「保存」,「一時,保存以外」の三つの種別に区別されます。ここで定義する表は,「保存」表として扱われます。
「保存」表は,接続先定義ファイルのTABLESPACEパラメタで指定した領域に格納されます。TABLESPACEパラメタについては,「2.4.3 パラメタを指定するときの規則」を参照してください。
(a) 操作
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[DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。
[転送先]ダイアログボックスが表示されます。
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[データベース(D)]オプションボタンをオンにします。
これで転送先にデータベースが設定されました。
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[OK]ボタンをクリックします。
[DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。データベースが転送先として表示されます。
- 注
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データベースに転送できるのは,DBPARTNER ODBC 3.0 Driverを経由してデータベースにアクセスする場合だけです。
(4) クリップボードに転送する
抽出したデータをクリップボードに転送します。転送されたデータの形式については,「付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット」のTEXT形式です。
クリップボードに転送する場合の設定方法を説明します。
(a) 操作
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[DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。
[転送先]ダイアログボックスが表示されます。
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[クリップボード(S)]オプションボタンをオンにします。
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[OK]ボタンをクリックします。
[DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。クリップボードが転送先として表示されます。