Hitachi

DBPARTNER2 Client 操作ガイド


1.4.2 CommuniNet接続の場合のアクセス形態

次に示すデータベースにアクセスするときに,CommuniNet接続を使います。

CommuniNet接続の場合の通信形態を図1-10に示します。

図1‒10 DBPARTNER2の通信形態(CommuniNet接続の場合)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) CommuniNet接続でアクセスできるデータベース

CommuniNet接続でアクセスできるデータベースを,表1-10に示します。ソフトウェアのバージョンによる機能差は,「付録C データベースとDBPARTNER2で使える機能の関係」を参照してください。

表1‒10 CommuniNet接続でアクセスできるデータベース

サーバのOS

サーバプログラム

アクセスできるデータベース

VOS3

HOAPDBS E2

XDM/RD E2データベース,XDM/SD E2データベース

ACE3 E3

PDM II E2データベース,RDB1データベース,ACE3ユーザファイル

VOS1

DBPARTNER/Link

PDM II E2データベース,ACE3ユーザファイル,スプールファイル

VOSK

HOAPDBS/PC

RDB編成ファイル,スプールファイル

(2) DBPARTNER2が稼働する環境(CommuniNet接続の場合)

DBPARTNER2のクライアントPCに必要なソフトウェアを次に示します。これらはすべてのデータベースに共通です。

さらに,CommuniNetとCommuniNet Extensionが稼働するために必要なソフトウェアが必要です。CommuniNetに関連する製品については,該当するCommuniNetのマニュアルを参照してください。

CommuniNet接続の場合のDBPARTNER2が稼働する環境を表1-11に示します。

表1‒11 DBPARTNER2 が稼働する環境(CommuniNet接続)

データベース

サーバプログラム

クライアントPC側の環境

参照

更新

定義

VOS3 XDM/RD E2

HOAPDBS E2

CommuniNet_Ex

×

VOS3 XDM/SD E2

HOAPDBS E2

×

VOS3 SAM

HOAPDBS E2

×

×

ACE3 E3

×

×

VOS3 PDM II

ACE3 E3

×

×

VOS3 RDB1

ACE3 E3

×

×

VOS1 PDM II E2

DBPARTNER/Link

×

×

VOS1 スプールファイル

DBPARTNER/Link

×

×

VOS1 SAM

DBPARTNER/Link

×

×

VOSK RDBF

HOAPDBS/PC

×

VOSKスプールファイル

HOAPDBS/PC

×

×

(凡例)

○:機能を使えます。

×:機能を使えません。

(3) 適用範囲(CommuniNet接続の場合)

CommuniNet接続の場合の,DBPARTNER2の適用範囲について説明します。

アクセスするデータベースによって,使える機能に制限があります。制限については,「付録C データベースとDBPARTNER2で使える機能の関係」を参照してください。

(a) 結合できるデータベースと表の数

1回のデータ抽出で処理の対象にできるデータベースの個数は1個です。つまり,複数のデータベースから同時にデータを抽出できません。

1個のデータベースから結合できる表の最大数は,データベースによって異なります。結合できるデータベースの表の最大数を表1-12に示します。

表1‒12 結合できるデータベースの表の最大数(CommuniNet接続)

データベース

結合できる表の

最大数

VOS3 XDM/SD E2,VOS1スプールファイル,VOSK RDB編成ファイル,VOSKスプールファイル

1個

VOS3 PDM II E2,VOS3 RDB1,VOS3 ACE3ユーザファイル,VOS1 PDM II E2,VOS1 ACE3ユーザファイル

5個

VOS3 XDM/RD E2ユーザファイル

15個

権限によって処理対象とならない表があります。権限については,システム管理者に確認してください。

(b) DBPARTNER2でのデータベースの用語

DBPARTNER2では,データベースの用語を統一して扱っています。

DBPARTNER2でのデータベースの用語を表1-13に示します。

表1‒13 DBPARTNER2でのデータベースの用語

データベース

DBPARTNER2で使う用語

表名

列名

意味

データの集まりの単位

サーバが表に付けた名称

表内の列に付けられた名称

VOS3 XDM/RD E2

表ヘッダ又は表名

列ヘッダ又は列名

VOSK RDB編成ファイル

ファイル

テーブルヘッダ又はテーブル名

カラムヘッダ又はカラム名

VOS3 XDM/SD E2※1

表見出し又は表名

列見出し又は構成要素名

VOS1 PDM II E2,VOS1 ACE3ユーザファイル※1

テーブル

テーブルヘッダ又はテーブル名

カラムヘッダ又はカラム名

VOS3 PDM II E2,VOS3 RDB1,VOS3 ACE3ユーザファイル※1

表見出し又は表名

列見出し又は列名

VOS1スプールファイル,VOSKスプールファイル※2

サーバ(VOS1,VOSK)のジョブ出力結果が格納されているファイル

ジョブ通し番号

分割番号出力クラス。又はジョブ名称

注※1

表中の用語のうち,VOS3 XDM/SD E2の「構成要素名」以外はACE3 E2又はACE3 E3で定義したものです。VOS1の場合は,ACE3 E2で定義したものです。

注※2

表を選択するダイアログボックスには,次の形式で表示されます(△は空白を示します)。

VOS1の場合:ユーザ名.ジョブ名称△(ジョブ通し番号分割番号△出力クラス△作成日付△コメント)

VOSKの場合:ユーザ名.ジョブ名称△(ジョブ通し番号ファイル番号△作成日付△コメント)

(c) 抽出したデータをほかのアプリケーションに転送するときの条件

抽出したデータをほかのアプリケーション(表計算ソフト)のシートに転送するときの条件については,「1.4.1(3)(c) 抽出したデータをほかのアプリケーションに転送するときの条件」を参照してください。

(d) データ形式

DBPARTNER2で扱えるデータ形式については,「1.4.1(3)(d) データ形式」を参照してください。