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DBPARTNER2 Client 操作ガイド


1.4.1 ODBC接続の場合のアクセス形態

ODBC接続でデータベースにアクセスする場合は,それに対応するODBCドライバ(DBPARTNER ODBC Driver)を用意する必要があります。

DBPARTNER2 Clientで同梱しているDBPARTNER ODBC Driverでは,次に示すODBCドライバを提供しています。

DBPARTNER ODBC DriverのほかにDBPARTNER2 Clientで接続を確認しているODBCドライバを次に示します。

ODBC接続の場合の通信形態を図1-9に示します。

図1‒9 DBPARTNER2の通信形態(ODBC接続)

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) ODBCドライバを使ってアクセスできるデータベース

DBPARTNER2のODBCドライバを使ってアクセスできるデータベースを表1-5に示します。

表1‒5 DBPARTNER2のODBCドライバを使ってアクセスできるデータベース

ドライバの種類

アクセスできるデータベース

DABrokerドライバ

(DBPARTNER/Serverドライバ)

HiRDB

Oracle

Microsoft SQL Server

Sybase Adaptive Server Anywhere

VOS3 XDM/RD E2※1

VOS1 RDB1 E2※1

VOS1 PDM II E2※2

VOSK RDB編成ファイル※1

VOSKスプールファイル※2

VOS3 XDM/SD E2※2

注※1

メインフレーム系データベースにアクセスするときは,RDA Link for Gateway又はDatabase Connection Serverが必要です。

注※2

メインフレーム系データベースにアクセスするときは,Database Connection Serverが必要です。

(2) DBPARTNER2が稼働する環境(ODBC接続の場合)

DBPARTNER2のクライアントPCに必要なソフトウェアとドライバ,サーバ側で必要なソフトウェアの関係を表1-6に示します。

表1‒6 DBPARTNER2が稼働する環境(ODBC接続)

データベース

サーバ

プログラム

ODBCドライバ

クライアントPC側の環境

参照

更新

定義

HiRDB

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

ORACLE

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

Microsoft SQL Server,Sybase Adaptive Server Anywhere

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

VOS3 XDM/RD E2

XDM/DF,DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

Database Connection Server,

DABroker

×

Database Connection Server

×

VOS3 XDM/SD E2

Database Connection Server,

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

Database Connection Server

×

VOS1 RDB1 E2

DF1,DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

Database Connection Server,

DABroker

×

Database Connection Server

×

VOS1 PDM II E2

Database Connection Server,

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

Database Connection Server

×

VOSK RDB編成ファイル

DF/K,

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

Database Connection Server,

DABroker

×

Database Connection Server

×

VOSKスプールファイル

Database Connection Server,

DABroker

DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)

×

×

Database Connection Server

×

×

(凡例)

○:機能を使用できます。

×:機能を使用できません。

△:実行時にサーバ側でエラーになる機能です。

注※

メインフレーム系データベースにアクセスするときは,RDA Link for Gatewayが必要です。

(3) 適用範囲(ODBC接続の場合)

ODBC接続の場合の,DBPARTNER2の適用範囲について説明します。データベースによって,使える機能に制限があります。制限については,「付録C データベースとDBPARTNER2で使える機能の関係」を参照してください。

(a) 結合できる表の数

1回のデータ抽出処理で処理対象にできるデータベースの個数は1個です。つまり,複数のデータベースから同時にデータを抽出できません。

1個のデータベースから結合できる表の最大数は,データベースによって異なります。結合できるデータベースの表の最大数を表1-7に示します。

表1‒7 結合できる表の最大数(ODBC接続)

データベース

結合できる表の最大数

VOS3 XDM/SD E2,VOS1 PDM II E2,VOSKスプールファイル

1個

VOSK RDB編成ファイル

2個

HiRDB,ORACLE,VOS3 XDM/RD E2,VOS1 RDB1 E2,SQL Server,Adaptive Server Anywhere

15個

権限によって処理対象とならない表があります。権限については,システム管理者に確認してください。

(b) DBPARTNER2でのデータベースの用語

DBPARTNER2では,各データベースで使う用語を統一して扱っています。DBPARTNER2でのデータベースの用語を表1-8に示します。

表1‒8 DBPARTNER2でのデータベースの用語(ODBC接続)

データベース

DBPARTNER2で使う用語

表名

列名

意味

データの集まりの単位

サーバが表に付けた名称

表内の列に付けられた名称

VOS3 XDM/RD E2

表ヘッダ又は表名

列ヘッダ又は列名

VOS1 RDB1 E2

テーブル

テーブル名

欄名

HiRDB,ORACLE,

SQL Server,Adaptive Server Anywhere

表名

列名

VOSK RDB編成ファイル

ファイル名

テーブルヘッダ又はテーブル名

カラムヘッダ又はカラム名

VOS3 XDM/SD E2

表見出し,又は表名

列見出し,又は構成要素名

VOS1 PDM II E2

テーブル

テーブルヘッダ,又はテーブル名

カラムヘッダ,又はカラム名

VOSKスプールファイル

サーバ(VOSK)のジョブ出力結果が格納されているファイル

ジョブ通し番号,

ファイル通し番号,

又はジョブ名称

注※

ヘッダを定義している場合は,ヘッダの情報が表名,又は列名として扱われます。

(c) 抽出したデータをほかのアプリケーションに転送するときの条件

抽出したデータを,ほかのアプリケーション(表計算ソフト)のシートに転送する場合の条件について説明します。

  • Excelとの連携

    DBPARTNER2の転送先にExcel連携を設定した場合,データの抽出と同時にExcelが自動起動します。一つの端末にバージョンの異なるExcelがインストールされている場合は,最後にインストールしたExcelを起動します。

(d) データ形式

DBPARTNER2で扱える形式のデータの一覧を表1-9に示します。DAT形式とTEXT形式のデータについては,「付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット」を参照してください。

表1‒9 転送時のデータ形式

形式

拡張子

利用できるソフトウェア

CSV

.csv

流通ソフトウェア

DAT

.dat

流通ソフトウェア

TEXT

.txt

流通ソフトウェア

XLS

.xls

Excel

XLSB

.xlsb

Excel 2007以降

XLSX

.xlsx

Excel 2007以降