1.3.1 データの抽出
クライアントPCからサーバ上のデータベースにアクセスしてデータを抽出できます。
DBPARTNER2のGUI画面を使ってデータを抽出する基本操作については「4.1 データの抽出の基本操作」を,詳しい操作については,「4. データの抽出([抽出]メニュー)」を参照してください。
DBPARTNER2を使ったデータの抽出を図1-6に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 抽出で使える機能
サーバのデータベースからデータを抽出するときは,抽出する表と抽出するデータの転送先を選んで指定します。このとき,複数の表を結合してデータを抽出することもできます。さらに,データベース上の表からデータを抽出するときに特定した列だけを抽出したり,条件に合うデータだけを抽出したりできます。
抽出で使える機能の一覧を表1-3に示します。詳しい操作については,「4.2 抽出で使える機能」を参照してください。
抽出で使える機能 |
説明 |
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複数の表を結合して抽出する |
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表を選択するときに絞り込みをする |
抽出対象の表の一覧から抽出する表を選ぶときに,条件を付けて絞り込めます。抽出対象の表が大量にある場合などに,効率良く表を選べます。 |
特定の列だけを抽出する |
抽出する表から特定の列だけを選んで抽出できます。選択した列のデータをソートしたり,列のデータの最大値,最小値などを抽出したりすることもできます。 |
条件に合うデータを抽出する |
抽出する表から条件に合うデータだけを抽出できます。また,複数の条件式を関連付けることもできます。例えば,定価が60,000円以上のデータを抽出する条件と,商品名が冷蔵庫又はテレビのデータを抽出する条件を「AND」で関連付けます。この場合,定価が60,000円以上でかつ,商品名が冷蔵庫又はテレビのデータだけを抽出できます。 |
特定の列で,条件に合うデータを抽出する |
列と条件の両方を設定して,データを抽出できます。指定した列のデータのうち,条件に合うデータだけを抽出できます。 |
可変記号を使ってデータを抽出する |
条件に合うデータを抽出するときに設定する条件式に,可変記号を設定できます。条件式の条件値だけを変更するときに使います。操作を手続き化している場合も,手続きを書き直す必要がなく,可変記号に対する実行値を入力するだけでデータを抽出できます。これによって,日付や市場取引価格などの刻々と変化する値に応じてデータを抽出できます。 |
抽出するデータの件数を制限する |
データを抽出するときに,その件数を指定できます。抽出するデータをソートして上位10件だけを抽出したり,表計算ソフトに表示できるデータ量を考慮して,抽出する件数を制限したりするときなどに使います。 |
抽出するデータを事前に確認する |
実際に抽出を実行する前に,対象となるデータを表示して,そこでデータの内容を確認できます。また,対象となるデータの件数も表示されます。抽出するデータが正しいか,又は抽出する条件が正しいかなどを確認できます。さらに,確認したデータを別表として保存したり,条件を変更/追加して絞り込んだりできます。クライアントPCにデータを抽出する前にデータの内容を確認できるので,効率的にデータを抽出できます。 |
サーバプログラムに処理を予約する |
DBPARTNER2からデータベースにアクセスする処理を予約できます。処理を予約しておくとサーバプログラムがその処理を一括管理して,さらにデータベースに対して処理を要求します。通常は,データベースでの処理が完了するまで別の作業はできませんが,予約しておくと,処理の完了を待たないで別の作業ができます。 |
見出し辞書で,データベースの定義に依存しない表現を使える |
データベース内の表名や列名に対して,任意の名称を設定できます。サーバ側のデータベースを意識しないで,業務で使い慣れた名称で操作できます。任意の名称を登録する辞書を見出し辞書といいます。見出し辞書を使うと,DBPARTNER2はサーバではなく見出し辞書にアクセスして表名や列名を取得するため,サーバにアクセスしている間の待ち時間が短縮できます。 |
手順ファイルを使ってデータを抽出する |
データを抽出したときに指定した表名,列名,条件などを手順ファイルに登録して,登録した内容に従って抽出できます。手順ファイルを使うと,毎日同じ条件でデータを抽出するときに作業効率を向上できます。手順ファイルに登録した内容は,必要に応じて変更できます。手順ファイルの操作方法については,「6.1 手順ファイル」を参照してください。 |