DBPARTNER ODBC 3.0 Driver
[DBPARTNER ODBC 3.0 Driver セットアップ]ダイアログボックスで設定する項目の詳細について説明します。
- <この項の構成>
- (1) [一般]タブ
- (2) [データベース]タブ
- (3) [オプション]タブ
[一般]タブでは,データソースの接続に関する情報を指定します。
- [データソース名(S)] 〜<1〜32けたの文字列>
ODBCアプリケーションからの接続要求時に使用するデータソースの名前を入力します。データソース名は省略できません。
- [説明(D)]
必要に応じて,データソースの機能や内容が分かるように簡単な説明を入力します。
- [ホスト名またはIPアドレス(I)] 〜<1〜32けたの文字列>
接続するサーバのホスト名,又はIPアドレスを指定します。省略はできません。
- [サービス名またはポート番号(P)]
接続するサーバのサービス名又はポート番号を指定します。省略した場合は,40179を仮定します。
- [テスト接続(T)]
ドライバのユーザID・パスワードの入力のダイアログボックスが表示され,指定されている設定内容で接続できるかどうかをテストします。
- [ヘルプ(H)]
このダイアログボックスについてのヘルプを表示します。
- [OK]
設定内容を有効にして,ダイアログボックスを閉じます。
- [キャンセル]
設定内容を無効にして,ダイアログボックスを閉じます。
- [適用(A)]
設定内容を有効にします。
[データベース]タブでは,接続するデータベースに関する情報を指定します。
- [接続データベース(D)] 〜<1〜32けたの文字列>
接続するDBMSをコンボボックスのメニューの中から選択します。表示されるメニューは次のとおりです。
- HiRDB:HiRDBを示します。
- Oracle:ORACLEを示します。
- XDM/RD:XDM/RD E2を示します。
- XDM/SD:XDM/SD E2を示します。
- SQL/K:SQL/Kを示します。
- SQL/K SPOOL:VOS Kスプールファイルを示します。
- PDM 2:PDM II E2を示します。
- RDB1:RDB1 E2を示します。
- [データベースホスト名(O)]
接続するDBMS種別がHiRDBの場合,HiRDBのホスト名(PDHOST)を指定します。HiRDB以外の場合は不活性になります。
- [データベース識別子(K)] 〜<文字列>
データベースを識別するための情報を入力します。DBMSごとの指定内容を表2-4に示します。
表2-4 各データベースにおけるデータベース識別子として入力する内容
接続DBMS種別 識別子として入力する内容 HiRDB HiRDBのポート番号(PDNAMEPORT)※1 ORACLE ORACLEのリスナー名※2 XDM/RD E2 DBSで指定されているデータベース識別子 XDM/SD E2 DBSで指定されているデータベース識別子 SQL/K DBSで指定されているデータベース識別子 SQL/K SPOOL − PDM II E2 DBSで指定されているデータベース識別子 RDB1 E2 DBSで指定されているデータベース識別子
- (凡例)
- −:不活性となり,入力できません。
- 注※1
- データベースが一つでPCサーバにHiRDBのポート番号が設定してあるときは指定しなくても接続できます。省略すると,PDNAMEPORTの値が仮定されます。
- 注※2
- 接続文字列を指定します。データベースが一つの場合は省略できます。省略すると,ORACLE_SIDの値が仮定されます。
[オプション]タブでは,データソースのオプションを設定します。
- [送信バッファサイズ(S)] 〜<64〜16000キロバイト>
サーバとの通信における送受信領域のサイズをキロバイト単位で指定します。デフォルトは64キロバイトです。
- [受信バッファサイズ(R)] 〜<1〜16000キロバイト>
サーバとの通信における受信領域のサイズをキロバイト単位で指定します。デフォルトは64キロバイトです。
- [応答監視時間(T)] 〜<0〜9999秒>
サーバとの通信における応答監視時間を秒単位で指定します。サーバとの通信時,この指定値を超えても応答がない場合は処理を打ち切ります。応答監視をしない場合は,0を指定します。デフォルトは60秒です。
- [ユーザ外字]
DBPARTNER ODBC 3.0 Driverで作成した外字と,DBMS上で作成した外字を対応付けるかどうかを指定します。
外字を対応付ける場合,[使用する(U)]をチェックし,[選択(E)...]ボタンでユーザ外字変換ファイルを指定します。このグループボックスを設定すると,DBPARTNER ODBC 3.0 Driverはユーザ外字変換ファイルの内容に従って,外字コードを変換します。
詳しくは,「付録B ユーザ外字変換ファイル 」を参照してください。
- [EUC-SJIS変換を行なう(C)]
DABrokerの動作文字コードがEUCで,EUC-SJIS変換する場合にチェックします。ODBCアプリケーションでEUCコード処理を行う場合は,チェックを外してください。チェックを外すと,すべてのEUC-SJIS変換が行われません。
- [Oracle接続でSQLDescribeParamを使用(D)]
接続データベースがORACLEの場合,通常SQLDescribeParamは使用できませんが,このチェックを指定するとすべてのパラメタのSQLデータ型がSQL_VARCHAR型で出力されます。このオプションはMicrosoftリモートデータオブジェクト(RDO)を使う場合に指定します。デフォルトはチェックなしです。
- [検索データの余分な空白文字を削除(P)]
検索データの後ろの余分な空白文字を削除するかどうかを指定します。デフォルトはチェックなしです。
- 送受信領域サイズは,取り扱うデータが長大データの場合以外,変更しないことをお勧めします。
- DBPARTNER ODBC 3.0 Driverでは,指定されたサイズの送受信領域を使用するSQLステートメントごとに送信用,受信用それぞれ一つずつ確保します(1ステートメントサイズごとに指定サイズのメモリを使用)。そのため,使用するマシンの性能を考慮し,適正な値を指定する必要があります。
- DBPARTNER ODBC 3.0 Driverでは,指定されたサイズの受信領域に格納できる行数分の結果データをサーバから一度に受け取り,処理を行います。そのため受信領域サイズを大きくすると一度に取得できるデータ数は多くなり,通信の発生頻度は減少します。しかし,受信領域サイズの指定が大き過ぎると,メモリエラーの発生及びメモリの圧迫による性能劣化のおそれがあります。また,1回のデータ通信量の増大によって,バッファ境界でのフェッチ性能の劣化を招くおそれもあります(ただし,結果的に通信オーバーヘッドは変わりません)。したがって,この項目を指定する場合は,上限1024キロバイト(1メガバイト)程度までに抑えて,使用するマシン性能などを考慮し,適正な値に設定する必要があります。受信領域サイズ指定の目安を次に示します。
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