スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)

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4.9.1 基礎知識

HiRDBはユーザ権限を使ってデータベースの機密保護を実現しています。このため,HiRDBのユーザを登録する場合,そのユーザにユーザ権限を与える必要があります。ユーザ権限がないと,データベースにアクセスできません。

ユーザ権限には表4-6に示す種類があります。

表4-6 ユーザ権限の種類

ユーザ権限の種類 説明 この権限を持っているとできること
DBA権限 ユーザ権限を与えるおよび取り消すために必要な権限です。権限を管理する人が持つ権限です。HiRDB管理者はDBA権限を持っています。
DBA権限を持つユーザは,次に示す権限を持っています。
  • CONNECT権限
  • すべてのHiRDBユーザに対するスキーマ定義権限

  • ほかの人に,ユーザ権限を与えることができます。
  • 付与したユーザ権限を取り消せます。
  • ほかの人のスキーマを定義できます。
  • ほかの人のスキーマを削除できます。
  • 表およびインデクスを作成できます。
CONNECT権限 HiRDBを利用するために必要な権限です。CONNECT権限を持たないユーザがHiRDBを利用しようとするとエラーになります。
  • HiRDBに接続(CONNECT)できるようになります。
スキーマ定義権限 スキーマを定義するために必要な権限です。
  • 自分のスキーマを定義できます。
  • 自分のスキーマを削除できます。
  • 表およびインデクスを作成できます。
RDエリア利用権限 私用RDエリアを利用するために必要な権限です。
公用RDエリアに表またはインデクスを作成する場合は,RDエリア利用権限は不要です。
私用RDエリアに表およびインデクスを作成できます。
アクセス権限 表にアクセスするために必要な権限です。アクセス権限は表単位に設定し,次に示す4種類があります。 ほかの人の表にアクセスできます。
SELECT権限 表の検索(SELECT)ができます。
INSERT権限 表にデータを追加(INSERT)できます。
DELETE権限 表のデータを削除(DELETE)できます。
UPDATE権限 表のデータを更新(UPDATE)できます。
<この項の構成>
(1) 表をアクセスする人に与える権限は
(2) 表を定義する人に与える権限は

(1) 表をアクセスする人に与える権限は

表をアクセスする人には,次に示す権限を定義系SQLのGRANTで与えてください。

(2) 表を定義する人に与える権限は

表を定義する人には,次に示す権限を定義系SQLのGRANT文で与えてください。

なお,RDエリア利用権限は,私用RDエリアに表またはインデクスを定義する場合にだけ必要です。公用RDエリアに表またはインデクスを定義する場合は不要です。