スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(Windows(R)用)
HiRDBの開始にはpdstartコマンド(HiRDBシステム・ユニット・サーバの開始)を,HiRDBの終了にはpdstopコマンド(HiRDBシステム・ユニット・サーバの終了)を使います。
HiRDBの開始には,次に示す二つの方法があります。
通常は,1.の方法でHiRDBを開始するようにしてください。
HiRDBを1.の方法で開始するか,または2.の方法で開始するかは,システム共通定義(pdsys)のpd_mode_confオペランドで指定します。
HiRDBには開始モードという概念があります。開始モードによって,pdstartコマンドに指定するオプションが異なります。HiRDBの開始モードを表4-1に示します。
なお,Windows 2000のサービスでHiRDBを開始する場合は,正常開始または再開始しかできません。
表4-1 HiRDBの開始モード
開始モード | 実行コマンド | 開始モードの説明 | 前回の終了モード |
---|---|---|---|
正常開始 | pdstart | 通常の開始モードです。正常開始では,前回稼働時の情報を引き継ぎません。 ただし,障害閉塞しているRDエリアの状態は引き継ぎます。 |
正常終了 |
再開始 | 前回の終了モードが右記の場合,HiRDBは(自動的に)再開始となります。再開始では,前回稼働時の情報を引き継ぎます。 |
|
|
強制開始 | pdstart dbdestroy | 通常は使用しないでください。HiRDBを再開始できないときに使用します。HiRDBを強制的に開始します。 | − |
− | pdstart - i | 通常は使用しないでください。データベースを再度初期設定するときの開始方法です。 | − |
− | pdstart -r | 通常は使用しないでください。マスタディレクトリ用RDエリアに障害が発生したときの開始方法です。 | − |
HiRDBを終了するには,次の方法があります。
通常は,1.の方法でHiRDBを終了するようにしてください。
HiRDBには終了モードという概念があります。終了モードによって,pdstopコマンドに指定するオプションが異なります。HiRDBの終了モードを表4-2に示します。
なお,Windows 2000のサービスでHiRDBを終了する場合は,正常終了しかできません。
表4-2 HiRDBの終了モード
終了モード | 入力コマンド | 終了モードの説明 |
---|---|---|
正常終了 | pdstop | 通常の終了モードです。CONNECT要求を禁止し,ユティリティを含むすべてのユーザがDISCONNECTしたあとに,HiRDBを終了します。 |
計画停止 | pdstop -P | トランザクションの受け付けを禁止し,ユティリティを含むすべてのトランザクションが終了したあとに,HiRDBを終了します。 |
強制終了 | pdstop -f | 処理中のトランザクションの完了を待たずに,HiRDBを直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象となります。 |
異常終了 | − | 何らかの異常によってHiRDBが終了する場合の終了モードです。処理中のトランザクションの完了を待たずに,HiRDBは直ちに終了します。処理中のトランザクションは,再開始時にロールバックの対象となります。 |
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