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DABroker


1.3.5 DABroker for ODBCで開発するアプリケーション

DABrker for ODBCは,DABrokerに対応するODBCドライバを提供します。

ODBCドライバはデータベースアクセスのためのAPIです。ODBCドライバを使うと,アプリケーションから各種のDBMSに統一したインターフェースでアクセスできます。

DABroker for ODBCを使うと,ODBCインタフェースを利用したサーバアプリケーションを作成できます。また,既存のODBC対応のアプリケーションも,DABroker for ODBCを使ってデータベースにアクセスできます。

〈この項の構成〉

(1) DABroker for ODBCの特長

DABroker for ODBCの特長を次に示します。

ODBC 3.0対応

DABroker for ODBCはODBC 3.0に対応しています。DABroker for ODBCを使えば,ODBC 3.0で新しく追加された機能を含んだアプリケーションが作成できます。

マルチスレッド対応

DABroker for ODBCはサーバ上で動作することを前提としているため,マルチスレッドに対応しています。これによって,複数処理でのスループットの向上を実現しました。

(2) DABroker for ODBCの使用形態

DABroker for ODBCは,次の環境で動作するアプリケーションを開発できます。

ODBCインタフェースを利用して開発したサーバアプリケーションは,DABroker for ODBCと同じマシンに組み込んで使用します。DABroker for ODBCとDABrokerは,異なるマシンに組み込まれていても構いません。

次に,DABroker for ODBCのそれぞれの環境でのシステム構築例を示します。

(a) WWW環境で使用する−ASPファイルを使用する

DABroker for ODBCを組み込んだWWWサーバ上に,ODBCインタフェースを使用したASPファイルを作成し,WWWブラウザから使用します。ASPファイルとは,Microsoft Internet Information Serverの機能であるActive Server Pagesで使用するファイルです。

図1-15にシステム構成例を示します。

図1‒15 ODBCインタフェースでASPファイルを作成した場合のシステム構成例

[図データ]

(b) クライアント/サーバ環境で使用する−サーバアプリケーションを使用する

クライアント/サーバ環境で使用するアプリケーションです。サーバマシンに,開発したアプリケーションとDABroker for ODBCを組み込んで使用します。図1-16にシステム構成例を示します。

図1‒16 ODBCインタフェースでサーバアプリケーションを開発した場合のシステム構成例

[図データ]